明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

  


先日思いついた撮影場所だが、なにしろ数百年前の人物なので、私の腕力では現代の風景に入れることは難しい。夜ならどうか、と再度出かけてみたが結果は同じであった。  6時にTさんと、高橋(たかばし)のドジョウ屋、『伊せ喜』に行く。最近ご無沙汰だが、以前は、楽しみなどない梅雨の時期、小雨の中清澄庭園にでかけ、日本各地から運ばれた石の濡れた様子など眺めながら、園内を一回りし、『伊せ喜』のドジョウで一杯やって帰ってくるのが、唯一の楽しみであった。本日もさっそく、開いておらず、頭も骨も丸のままの丸鍋に菊正宗。昔は魚屋の店先で、樽の中で生きたドジョウを売っていたものだが。呼吸のためか、上下に行ったり来たりするのを見ているのが子供には面白かった。  ドジョウも相変わらず良かったが、冬限定らしい鯰鍋。これがまたオツであった。すき焼仕立てで、卵にくぐらせ食べる。当然川魚特有の匂いがあるが、そもそもドジョウを食おう、という人間には問題にならず気に入った。妙に腹持ちの良い魚である。寒い間にもう一度食べたい。

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