明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今年も馬鹿々しいことしか書けなかった雑記である。  界隈からは益々出なくなり、展覧会は、階下のYさんに連れられていった横尾忠則さんの展示と、田村写真の田村さんと行った野島康三展だけであった。今年はまだ2つ行っただけマシだったかもしれない。まだまだ色々見て勉強すべきだと思いながら、他人の作品見て感心しているなら自分の中から何が出てくるか、それをまず探求すべきだろう、という余裕の無さから、つい足が向けられないでいる。またこの単調な生活は、作る以外の楽しいことをすると、作る楽しみが減ってしまうのではないか、という妙な恐怖感のせいもある。作ること以上の快楽はない、と物心ついたときにすでに知ってしまうと、こんなことになってしまう。  この雑記では、できるだけそんな制作について書こうとこころがけているが、酒ばかり飲んでいる、という印象も与えているかも、と飲酒しながら書いているが、一つにはK本にくわえて、朝の6時からやっているT屋に行く機会が増えたせいもあるだろう。朝、昼、晩と一日3回行ってしまったこともあった。酒を勧められると断われない、という私の性格もいけない。勧めてくれるのは、私にたいする好意、と感じてしまうのである。良く考えたら、あちらは御商売なのである。良く考えるまでもないが。もっともT屋の主人Hさんなど、ほとんど友人の域にあるし、あの酔っ払った嬉しそうな顔を、つい観にいってしまうのである。 私の場合、相変わらず二日酔いはしないし、酒に飲まれることもなく、検査しても「お酒の方は?」と医者に尋ねられるくらいで、つまり何の痕跡もでない、という幸せな状態で2010年を迎るわけである。

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