明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



午後、小津安二郎像を、古石場文化センターに届ける。帽子も首も、胴体と接着してあるので、運ぶのは楽である。少々時間に遅れてしまったし、3回角を曲がれば着いてしまうので、フランス人がパンを小脇に挟んで街を行くように持っていくことにした。途中、幼稚園児の集団が、妙な物を見る目で見ている。『お前等、これからもっと妙な物見るんだぜ。この程度で、そんな顔するんじゃない』。普段気配を消して、目立たないよう街に溶け込んでいるつもりでいるが、すでに子供のいる焼き鳥のK越屋の娘が、あの人子供の頃から、あのまんまだけど誰?といっていたと聞くと、本人が思っている程ではないらしい。TVの途中○車の旅から、よほどネタが無いのか、今まで3回もオファーが来たが、妙なもの作っている街のヘンな人が狙いだろうが、そうはいかない。  この小津像は以前、松竹の現役監督のところへ行く可能性もあって、話として面白いと思ったが、文化センターなら誰にでも見てもらえるのが、なんといっても嬉しい。公益財団法人への移行認定を受けて、『公益財団法人江東区文化コミュニティ財団』となったそうだが、設置の数日後に検査があるそうで、購入するものに関しては、備品だろうがなんだろうが、そういうものらしい。
夜、12時近くに、コンビに行こうとしたら、上空が不気味に赤く染まっている。何かが起きそうな不穏な雰囲気というのは、何故かワクワクする。

過去の雑記
HOME

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )