明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

お茶  


先日、実家近くの陶芸家の先輩のお宅にお邪魔し、抹茶をいただいた。Dの掛け軸を持ってきていたので掛けてもらう。私は極度の猫舌なので、泡立てられた薄茶は丁度良い。子供の頃嫌いだった和菓子、特にアンコは、40過ぎて病院で検査をして、不本意な“高得点”を獲得し、冗談じゃない、とムカついて、たまたま口にして以来、美味しさが判ってしまっている。下手に検査などするものではない。 簡単なお茶道具でも買って、ということは昔から考えていて、鉄瓶で沸かしたお湯でいれたお茶が、甘く感じるのも知っていた。  七代目の松本幸四郎によれば、日本で数人目だという鼻の奇病で亡くなったらしい、歌舞伎役者、十三代守田勘弥の掛け軸を、ちょっと大きすぎるし、字はともかく絵は下手糞だな、と眺めていて、急に電気が走って、陶芸家の友人が焼いた茶碗など引っ張り出してきた。どうせなら野点籠とお湯の入ったポットを持って、どこか外でいただいて見たい。自転車で1人出かけて景色を眺めていても、煙草を止めてしまって間が持たないと思っていたところである。まず、同じマンションに住むフリーの映像プロデューサーのYさんを屋上に呼び出し、一服といきたい。別に腹に針を打たせろ、というのではないので構わないであろう。

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