今年は昨年の私が考えつかなかった物を作っただろうか、と毎年年の瀬になると思うのだが、怪獣を作ることになるとは先週末まで思いもしなかった。 始めてみた怪獣映画は『キングコング対ゴジラ』で、キングコングの顔のアップにビビッて父の背中に隠れ、最期まで見れなかったような気がする。しばらくどこへ逃げてもキングコングと目があってしまう、という悪夢に悩まされた。巨大なスクリーンはラブシーンより大怪獣にこそふさわしい。小学校の低学年では当時誰しもそうであったが、『鉄腕アトム』や『鉄人28号』のロボットと平行して怪獣に夢中になった。私には力道山とゴジラのフォルムは完璧に見えたものである。はるか昔造形的にさえない『怪獣マリンコング』というTVシリーズがあったが、高学年になり『ウルトラQ』『ウルトラマン』である。そして『ウルトラセブン』で卒業、というのが私の世代には多いに違いない。先月だったか、ネットで猪肉を入手し、思いついて冷凍してあった鯨肉を同時に食し、山鯨と海鯨が腹の中に、とシャレてみたのだが、その話をすると決まって『サンダ対ガイラ』だな、といわれる。 小学生の頃は油粘土で怪獣、恐竜の類を随分作ったが、昔取った杵柄というべきか、西洋風のドラゴンは撮影用に写る所しか作らないが、資料など利用することなく、物足りないほど完成が早そうである。
過去の雑記
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