明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

  


夕方『8×10カメラな仲間たち写真展2011』のオープニングに出かける。入り口ドアを開ける前にすでに酒臭い。アナログな装置でジャズが流れる中、様々な技法やレンズを使用した作品を見ることができる。盛況である。25日まで。 地元に帰り、たまたま古書店に寄り昭和二十年代の『近代百年史』を買う。明治6年の参議分裂以後の大久保利通時代を扱った号。各地に起こった不平士族の叛乱には『佐賀の乱』『秋月の乱』『萩の乱』などあるが三島が『奔馬』で扱った『神風連の乱』。錦絵などでなんとなく様子を思い込んでいたが、決起前に藤崎八幡宮に集う神風連の絵が載っており、それでは兜こそかぶらず烏帽子であったが、全員鎧を着けている。廃刀令をきっかけに立ち上がった神風連。電線の下を通る時は鉄扇で頭を防護し、洋装の人物とすれ違っては、懐から塩を出して清めたというラストサムライである。この時代に火付け用の武器に刀、槍のみで鉄砲に立ち向かい、あたりまえのように一日で壊滅する。それにしても明治九年に鎧?イヤだ。鎧など絶対作りたくない。その気持ちのままT千穂で飲酒してしまう。 

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