昨日から制作開始したロシアの文豪。表紙用である。どの写真も口が半開き。さすがに肖像画や銅像の類いは大作家の名誉のためか、正露丸を噛みつぶしているように口を閉じている。私は当然半開きに作る。 この作品は文豪の翻訳書ではなく、著者がいる。編集者は著者の顔写真を画面内に入れたい、というのだが、原稿を読む限りその案に乗ってくれる方には思われない。しかし同時に、編集者の考えることも良く判る。顔を出さず、たとえ後ろ姿でも著者であることが判る方法はないだろうか。 転々としたあげくT屋の12時過ぎ。携帯に相変わらず不味い果物みたいにネットを被ったまま飲んでいるKさんの画像が送られてきた。この人は不可解なことに、こんな姿を恥ずかしいと思わないようで、むしろ見てほしいようである。鎖骨を折った時など、着替えにくいではないか、といくらいっても、わざわざシャツの上にコルセットつけてフラフラしていた。画像を送ってくれた人に、モンキーセンターにでもぶち込んで欲しいと返信。 ちょうどそこで、例によって棚ぼたのようにアイデイアが浮かんだ。文豪の後ろに立つ人物が顔を出さず。後姿で著者だと判る策である。切り上げて帰宅。 その後、入れ違いに“事故現場” であるT屋にKさんが現れたが追い返されたそうである。せめて昔仙台に実在したという人物のように、訪れた店は繁盛する。というような力でもあれば別だが、かけるのは迷惑のみである。 本日近所のビジネスホテル内の喫茶店にて打ち合わせ。著者の賛同が得られれば私のアイデイアが生かせそうである。
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