今月もトラックドライバー2人とスタジオに入る予定が迫ってきた。1曲目はビートルズの『ゲットバック』をやってみたが、まとまることなく終わった。ビートルズ好きのYさんは、ビートルズをやれたので、次の曲は私とSさんで決めて欲しい、といっている。我々のまとまりのなさは、いってみれば長年マスターベーションしかやってこず、セックスの仕方を誰も知らない、ということに似ている。かろうじて私が中学生から高校の頃、少々バンドを経験している程度である。ただそれでも大分マシで、いずれは人前でライブを、などと面白いことをヌカす2人に比べ、やれもしないことは考えるのはよそう。下手でも良いから、せめて楽しんでやろう。と客観的である。 しかしこうなってくると、12小節のブルースやロックンロールをやりたいという私の思惑に近づきそうだが、12小節のブルースというものを何も知らない2人にどうしてやってもらうかという問題がある。そこでまずエルモア・ジェイムスの『Shake Your Moneymaker』を提案してみた。『スモーキングブギ』のもと歌のような曲である。タイトルからすると品のよい曲という気はしないが。 個人的には我々は、結局バンドの体をなすことなく終わるような気がしている。それでも今回も前回同様、6時間もスタジオを予約してしいる。前回はYさんは二日酔いで途中離脱であった。 この調子だと、時間があまってしまうのは間違いない。Sさんは「かぐや姫でも松山千春でもいいじゃないですか」。といった。Sさんが私が捕まえてきたカブトムシやザリガニの類なら踏みつぶしているところであったが、ここにいたってみると、広いスタジオで3人見つめ合っているよりはマシだと考えが変わってきた。松山千春はYさんのカラオケの18番だし。
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