ロシアの文豪は椅子に座らせる予定だが、写る部分。座っている状態で太腿の上部から上を作ると、正座しているように見える。手を前に置いているので真剣な表情で「お嬢さんをください」状態である。背面も作らないといっても、多少左右に振れるように作ってみた。作りながら予定していた向きと逆向きも良いように思えたからである。そうこうして一番楽しい時間はあっけなく終わってしまい、文豪と向かい合って酒を飲んだ。いつもはこんなことはしないが、完成を目前にぐずぐずしていたのに、その分作りたい気分が熟成され、楽しい時間があっけなく終わってしまった。妙な脱力感。 家で飲む時は外で飲む時とは大分違う。どんな酒だろうと一切割らず生のまま飲む。どうでも良い話をくりかえし聞かされることもなく、肴をつまんでは速いテンポでとっとと飲み、1時間も飲んでいるだろうか。二日酔いをまったくせず目覚めも良い。数値には何もでないので、たまに飲むくらいです、と医者にはいう。
私としては珍しい夢を見た。南の青く広がる海が舞台である。当初知り合いが作った映画を観ている、という設定であったはずが途中で画面内に入り込んだようである。鮮やかなカラーでストーリーは多少あったはずだが思いだせない。海中、岩や海藻、樹木までもが海底からは解き放たれて中層に浮かび、これが見惚れる美しさである。巨大な仏頭を海に沈める儀式も手伝った。東洋系の半裸の美女もでてきたが、誰しも海中で酸素の必用がない。どういう経緯か、日本の普通のマンションで、その家のお父さんとおぼしき人にハンバーグを焼いてもらうシーンもあった。そのシーンはともかく、こんなひたすら美しい夢を見るのは私には珍しいことである。というより覚えがない。 朝改めて文豪を見ると“大変なことをしでかしてしまいました”と正座しているようにも見えた。乾燥に入る。
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