チラシがもう出来上がる、というのにまだ1点もオイルプリントができておらず、私だけ十年前に制作した中井英夫である。これも載せた限りは会場に持っていくが、以来十年ぶりとなると、さすがにもうプリントを始めないとならない。明日、田村写真に伺いプリントする予定である。特殊な状況でやることになるので、長袖の服など十分な“防御”態勢で挑まねばならない。 90年代の初め、大正時代を中心に資料を集め試みたのだが、何しろ今のようにDVDがあるわけじゃなし、特にブラシで油性絵の具を叩きつけてプリントする、その要領が判らない。ここが文章だけでは理解しにくいところである。しかし先月試してみると、苦労した分、身体が覚えていたのでなんとかなるだろう。 コツといえばただひたすら祈ることである。もっともオイルプリントに限らず、人形制作においても私の場合、毎日祈ることがコツといえばそうである。これが何十年も制作していて笑い事かと思ったら、実際そうだから驚くじゃありませんか。祈りにはどうしたってお神酒が付き物というのはしかたのないことである。
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※世田谷文学館にて展示中
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