明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



赤坂で個展開催中の専門学校時代の旧友に会う。 碓井君は年上だが、高校出たての3人は、一つ上は君。それ以外はさんにしようと話し合った。君は敬称のつもりでいたが、西の方では目下に使うもののようである。7、8歳も年上の同級生までいたのでとまどった。 学校にはデッサン経験者と未経験者がいて、碓井君は経験者で別格で上手かった。私はというと、芸術学部がある大学の付属高校で、彫刻科に進むつもりが学科試験だけでなく、デッサンの試験があると知ったのは3年の進路指導の時であった。 後年、女子美の学長になる若きT先生は生徒の出来により扱いが違った。私が質問しているのに私を見ようともせず、碓井君に答える始末である。学校には定期的に皆の前で自作を説明し、批評を受ける合評会があった。その時碓井君にいわれた。「お前もうちょっと見せ方考えろよ」。以前、サンディエゴ写真美術館の館長に作品を見てもらう機会があった。私の作品にユニークを連発してくれたのは良かったが、もっと見せ方を考えなさい。といわれて碓井君を思い出した。未だに画廊の飾りつけさえおぼつかない。  彼は美大で非常勤講師も勤めるが、3・11以降学生が一変し、出席率98%と真面目になったそうである。出品作は、タイの大学で教えた頃得たイメージを形にした作品である。昔からかっちりとした物を作る人であったが、そこに暖か味が加わっていた。 「よく俺たち生きてきたよな」。ほっぺたをつねると一応痛くはあるね。

《 碓井直弘 陶磁展 》 マンゴーの見る夢
9月23日(秋分の日)~27日(土)
ギャラリーカフェ「ジャローナ」

『モダン藝術写真展』9月15日(月)~10月7日(火)

http://t.co/lc05lwVaiM

※世田谷文学館にて展示中10月5日まで

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