明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



すでにエドガー・ポーの1カットと並べて、出品作品として提示していた乱歩の『盲獣』ですが、絵の具の乾きが不十分だった為、額装の段階で画面に修復不可能なダメージを与えてしまい、出品できなくなってしまいました。この作品に対して“吐きそうに素敵だ”というコメントをいただいた方までおられたのに申し訳ありません。特にこの作品は、コントラストは低いものの、なだらかな階調を見せており、他5カットとは調子の異なるゆえ、オイルプリントの可能性を示すには格好の作品と私自身考えていただけに残念です。スキャニングは済ませていましたが、幻となってしまいました。この件で、このプリントの難しさを改めて知ることになりました。 オイルプリントの展示は十年前のグループ展『中井英夫へ捧げるオマージュ展』以来となるわけですが、休止中もすべての作品はオイルプリント化を前提に常に考えてきました。そこで今回十年ぶりの発表となる訳ですが、つまりまだ発表前になるわけですが、オイルプリントの制作を継続していくことを改めて決めました。

『モダン藝術写真展』9月15日(月)~10月7日(火)
http://t.co/lc05lwVaiM

※世田谷文学館にて展示中10月5日まで

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