エドガー・アラン・ポーは世界中でフィギュアはもちろんのこと、マグカップやTシャツ、縫ぐるみまで売られている。こんな作家は世界中に他にはいないだろう。これは皮肉なことに、歳若い妻に先立たれた1年後、別な女性にプロポーズし、禁酒を条件に受け入れられたのに関らず、飲酒がバレて破談。自らも1年後に亡くなる頃撮られた、陰鬱なポートレイトのたまもの?であろう。目の下の陰にもかかわらず、ボリス・カーロフのフランケンシュタインよろしく、黒々と盛大なクマが描かれたポートレイトが流布されるに至った。 会場には乱歩はともかく、ポーをご存知の方はあまりお出ででないようである。今回も参考にさせていただいた、ポーを訳されている金原瑞人さんのポーの新訳がまもなく出るそうで楽しみである。 会場のある鵜の木には、たぶん私のために急遽用意された焼き鳥屋がある。そこでたらふくやっつけたのに、帰宅するとポストにTさんより築地鳥藤のチキンカツ。乱歩の生誕地、名張より中相作さんから“名張の隠れ酒”『乱歩誕生』をいただいてしまっていた。こうなったら致し方ない。先のことは私のせいではないといいたい。
『モダン藝術写真展』9月15日(月)~10月7日(火)
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※世田谷文学館にて展示中10月5日まで
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