昼前に、先月すっぽかしてしまったクリニックへ。いつもと違う女医先生であった。パソコンのモニターを見ながら年齢を訊かれ「まだ使えるわね」。何気ない一言に私はどう返事すべきなのか。あとで考えると、そのモニターに薬の一覧でも映し出されており、その年齢ならこの薬が使える。という独り言だったのではないか?危うく返事するところであった。その足で田村写真へ。 最後の仕上げ。コーティングすることにより画面がぐっと締まる。台紙に熱でプレスして張り付けてもらう。表面が凸凹しているように見えるのは、私の場合水彩画用紙を使用しているからで、ゼラチンを塗布さえすれば、用紙は自由である。 予想を超えて制作に時間がかかってしまったポーだが、エドガー・アラン・ポーを作っている、というとランポは以前作ったじゃないですか?と随分いわれた。それならばいっそのこと二人並べてしまおう。というわけである。 この技法の性格上、同じものは二度とできない。その意味においては1点物といえるだろう。さらにこの風合はなかなかモニターでは伝わらない。是非実物を御覧いただきたい。
『モダン藝術写真展』9月15日(月)~10月7日(火)
http://t.co/lc05lwVaiM
※世田谷文学館にて展示中
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