明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


明治時代の寄席を再現し、その前に三遊亭円朝を立たせる予定であるが、当時の寄席の記録を入手したので、そのなかから寄席の名前を決めようと考えている。看板に掲示する円朝以外の同時代の噺家も選んでいるが、初代の快楽亭ブラックなど入れてみたい気もするが、他にも現在まで続く芸名がたくさんある。 元となる建物を何度か見たが、間違いなく寄席に加工できる。江戸川乱歩が団子坂で営んだ古書店『三人書房』は乱歩のスケッチと証言を元に重ねた画像は軽く100を超えたが、それを考えるとまだ楽である。寄席の前の通りで牡丹燈篭のお露とすれ違う、というシーンを考えてみた。空には月を浮かばせたい。しかしこういう時悩ましいのは、月が後ろに浮かんでいるのなら、人物に当たっている光はいったいなんだ?ということである。どういう訳か知らないけれど、そういうこともあるさ、ということで絵面を取る。 私の場合は作った人形を人間サイズとして撮影する。作品サイズからすると28ミリレンズがちょうど良い。どうせ絞って使うので、明るいレンズは必要ないが、絞っても柔かい描写が良い。二つほど用意したが、いずれも古いが珍しくもないので安く入手できる。このレンズの描写は素晴らしいですね。なんていわれるのは真っ平である。

アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』


HP


















コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )