明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


K本の女将のページができたら俺にも見せろなんて友人もいるが、私がブログでああいったこういってた、と御注進する阿呆がいるようで、某教団ではないが、旧教祖の写真を未だに崇めてる、なんてクレームを避けるため何か策を弄しようという訳である。本日くらいから、ようやく撮りためた真寿美さんの笑顔を見られるようになった。その前年に亡くなった斉藤さんと話しているカットを見ると「ますみちゃん、ちょっとこっち来るの早いよ」。ほぼ坂上二郎と同じ声でいっているのが聴こえて来る。
それはそうと以上の件で予定より遅れてしまったが、北斎も仕上げを朝までやり、今日は12過ぎに母からの電話で起された。歳とともにいくら明るくなってから寝ようと、12時前には必ず目が覚めるようになっていたからもう何年ぶりであろう。後は草履と杖を作って細かい修整をすれば着彩に入れるだろう。北斎の赤富士あたりを背景に立たせる予定である。被写体に陰影がないので、そんな平面的な背景、日本画のように背景なしでもスーパーのチラシのようにはならない。しかし今後、あまり愛想のないことではつまらない。多少の調子は欲しい。そこで思い出したのが、ジャズシリーズの為に、ベニヤに石膏で壁や床、あるいは石畳まで作ったのが両面リバーシブルで何枚もある。あれを使って独自の下地を作るのもいいかもしれない。 タコと北斎で私が作ったのは北斎の頭とフンドシだけで、後は本物のタコと本物の酔っぱらいを使った。イメージのためにはどんな手でも使う私であった。

銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載6回「夏目漱石の鼻」

HP

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