明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨晩は結局撮影までにいたらず。午後、作品を預けている倉庫に鴎外と乱歩を取りに行くついでに、作品としてではない、人形の様子が判る写真を一通り撮影する予定であったが、急な雑事でかなわず。なかなか思うように運ばないものである。あげくに雑事について考えていると下痢になってしまう始末で実に情けない。 私の場合、制作活動が雑事に対する逃避行動となっており、逃避すればする程作品は良くなって行く。しかしそれは一時的な鎮痛効果しかなく、いずれ痛み出すことは判っているのだが、我に還らぬうちに鎮痛剤を打ち続ける毎日、ということになる。それが自動的に制作に励んでいるように見えるという寸法である。 それでも私の場合、タコに絡まれた老人や、幽霊やヒトダマという、雑事を忘れるにはうってつけで、鎮痛効果抜群な物を相手にできるが、実利的な仕事をされている方々は一体どう対処しているのであろうか。5月12日からの銀座青木画廊に来ていただいて、 嗚呼、観る側で良かった。とシミジミしていただくのも一興かと思うのだがどうだろう。

銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載6回「夏目漱石の鼻」

HP

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