明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨日撮影した背景は、肝腎の建物に枝がわさわさした大木がじゃましており、取り除くだけで数日覚悟していたが、朝5時半にはすっかり取り除き、昔は無かった池を埋めた。それでも旧い写真と比べてみると、大分形や色が違う。移築といっても昔のままとは限らない。三島の背景に使った市ヶ谷駐屯地のバルコニーもコンパクトになっていて、そのままでは感じが違ったので修整した。宮沢賢治を屋根に立たせたニコライ堂は、賢治の頃とは建て替えられているので、江戸東京博の模型を閉館後に撮らせてもらった。今回もどうせならある程度までは近づけたい。乱視が酷くなって来ているが一日中モニターを見つめていても疲れないのが有り難い。 昨日は肝腎な所でカメラがいうことを利かなくなり往生したが、中古で入手したデジカメの取り説をまともに読んでいないからこういうことになる。昔はむしろ取り説、解説書の類いは好物で、電気製品はもとより薬の効能書きまでなんでもかんでも読んだものだが。その頃は女性がろくすっぽ取り説を読みもしないで判らないなんていってるのを、しょうがない連中だ、と呆れていたが、取り説が楽しみでなくなったのはデジタル時代になってからである。まったく馴染めなくなった。知りたいことを探し出すだけでうんざりして放り出してしまう。つまり私も歳を取ったということであろう。 この建物はアンバランスなくらい大きな時計台が特徴だったはずだが、今では申し訳程度の出っ張りが乗っているだけである。夜中には捏造した大きな時計台を屹立させた。

銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載7回「“画狂老人葛飾北斎”」

HP

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