明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


昔から作った人物同士の共演を考えてはいた。たとえば泉鏡花、三遊亭圓朝、柳田國男で怪談会とか。行燈や燭台もある。ただ作った設定年齢と合うのか、とか、どういう機会に発表するのか、と考えているうちに面倒になる。もう一つの理由は、頭に浮かんだ最初のイメージを手掛けてしまうせいもある。合成をやっていない頃に手持ちで、他の人にも持ってもらって撮ったことはある。拙著泉鏡花作『貝の穴に河童の居る事』拙著にて河童の三郎と火ともしの翁に扮した柳田國男は面白かった。柳田の影響で書いたであろう盟友鏡花も、好色でおっちょこちょいとして描き柳田は、〝河童を馬鹿にしてござる”と言っている。なので馬鹿な三郎をあくまで優しく対する翁役はちょうど良かった。すでに柳田が手元にあったので、思い付いた時、思わず立ち上がり、そのまま飲みに行った。今回は『虎渓三笑』と『慧可断臂好き』で最初から共演前提の作品を試みる。 本日花見の予定通りであったが、あいにくな天候、最初から店で。結果七時間ほど飲むが、普通に飲めた。つまり普段は飲む気が起きないが、飲めば飲めることが判り安心した。



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