明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今週はいっせいに着彩に入りたい。着彩といっても、凝り過ぎても陰影のない手法で撮ると、ただ汚く写るので、とくに肌は一色のベタ塗りだし、着衣も老人が多く地味である。数は多いが、それほど大変ではないだろう。撮影自体も、既にどの角度から撮るかは決まっているし、三脚でちゃんと撮れれば多くが数カットで終わる。後は一番肝心な配置となる。今回は髪の撮り方に新たに試したいことがある。上手く行けば多用したい。 それにしても水をどうするか、ずっと悩みの種であったが、鯉に乗った琴高仙人には避けられないし、山深い風景には、小川や滝は付き物であろう。陰影がないということは艶も反射もないということである。火は筆描きでこなしたが、小川に線など引きたくはない。最有力は水の揺らぎだろう。飛沫はともかく。 作家の人形を展示の予定があるので、ちゃんと揃えておかなければならない。私の悪い癖で、完成し写真を撮ってしまうと、つまり頭の中に浮かんだイメージを取り出し、確認してしまうと役目が終わった、とばかりに扱いがぞんざいになってしまう。探しても眼鏡が出てこなかったりする。



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