英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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遊びのないブレーキは壊れる

2019年03月03日 | 指導現場にて
石川県加賀市にある「進学塾シップス」の塾長さんとFBを通して懇意にさせていただいてますが、先日の塾長のブログで素晴らしい記事があったので、紹介させていただきます。※引用元のブログ記事全文はこちらです。
塾という仕事は

昨日読んだ国語の入試問題の随筆に、こんな話があった。

ある男が妻とローマを旅したときのこと、手袋を買い求めようとお店に入ったところ、妻の手をしげしげと眺めた職人が、トンカチで新品の手袋のあちこちをトントン叩き、何年も使い続けた手袋のようにしっくりしたものにして、渡してくれたという。

彼はこの手袋を買うためだけに、またローマに来てもいいと思ったとのこと。

本来、仕事とはこういうものであるべきなのであろう。

目的と手段を切り離して考えれば、確かに効率的にはなるが、それでは味気ない。

とある加賀市の個別指導塾の塾長が、俺のこのブログを評して、「釣りと映画のことなんて書いていても、そんなの保護者の方には何の意味もない。くだらないブログだ。」と自分のブログに書いていたが、勉強の方法や受験情報を書くためにブログはあるわけではない。

そんな冷たい情報を垂れ流すブログより、生きていることの楽しさや面白さを伝えた方が、親は子を預ける際に安心もするし、期待もする。

そもそもただ成績を上げるだけなら、塾なんて必要もない。

ネットで動画の配信でも見て、うちでシコシコ勉強していればいいんだ。

人が人を教えることに意味があり、そこでかけられた言葉で、人の生き方に多くの変化が現れたりするわけで、その化学変化のようなものは、塾に通うことでしか、体感できないものである。

シップスに来るのは、最初は「成績を上げたいため」であっても、そのうち「シップスに通うこと自体が楽しい」に変わってくれればいい。

まあ、加賀市で最大の塾であること自体、俺の考え方に賛同してくださる保護者が多いという証でもあるんだけれどね。

釣りや映画の話ばかり書いていても、人や教育の本質を分かってくださる賢い保護者の方は多いのである。

成績を上げて、高校に合格させることだけが、塾の仕事なら、こんな仕事とっくにやめている。

ローマの手袋店のように、大人になっても、また訪ねて行きたい場所であり続けたいと思う。


結局、教育とは人と人が直接向き合うもの。勉強だけを教える塾だったとしたら、私だったら通いません。そこに指導者の人柄や個性があって特徴が出てくるからこそ、人間味を感じて賛同することができ、通いたい場所になるのだと思います。例えば60分の授業で60分間ずっと勉強を教えられたら、生徒たちは去っていくでしょう。教えれば教えるほど生徒が減っていくというパラドックス。そこに気づいていない指導者がいかに多いことか。遊びがないブレーキはすぐに壊れます。何事にも、遊び=余裕が必要なのです。

私のブログもここ数年はランニングと筋トレの話が中心(笑)。授業も雑談が多いですが、だからと言って指導がいい加減のはずもありません。誰にも負けない専門分野の力と技術を持ったプロだからこそ遊びがあり、その効用を知っているのです。おかげさまで、退塾率も驚異的な低さです(^^)v。

勉強以外で生徒たちの気持ちにどれだけ寄り添えるかが、本当の教育だと思います。
ということで、今日もランニングと筋トレに励みます(笑)。


コメント
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