英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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気持ちが入った音読で変わる

2019年03月16日 | 指導現場にて
実業高校に通う、ある高2生がいます。最初に彼の英検受験結果の推移です。

高1春 英検4級 不合格
高1秋 英検4級 合格
高2秋 英検3級 不合格
高2冬 英検3級 合格

我がトラスト英語学院に通い始めた高1の春、英語が苦手で、中学の内容理解も不安定でした。宿題として課した音読も形だけやってくる、高校の定期テストも直前期だけ頑張るという、よくいる高校生でした(苦笑)。当然のように、高1の春に受けた英検4級は不合格。それでも秋の英検では合格し、高2での3級合格を次の目標に据えました。前回の秋の英検ではあと数問で合格という惜しい不合格で、満を持して今回の英検に臨みました。

しかし、一次試験が終わった後、「リスニングができませんでした」という反省の弁。宿題として課してある音読を徹底すればリスニング力もついてくるのですが、彼のテキストを見ると一つの長文に対して50回以上は読んでいて、音読をやっているようではありました。しかし、リスニングで点数が取れなかった原因がすぐに分かりました。それは形だけの音読。ただ英文を口に出しているだけ。音読のために私が常に指摘している4つのポイントが無視されていたのです。換言すれば、気持ちと魂がこもっていない音読。それではリスニングは当然のこと、スピーキングだってできるようになりません。ものすごい勢いで彼を叱責し、反省を促しました。すると、翌週からは、明らかに音読の仕方が変わったと分かるほど、完璧なまでに英文音読を披露してくれました。

そして、ダメだと思われた一次試験がリーディングの貯金もあって合格。改善した音読学習を継続し、自信を持って臨んだ二次面接試験では、余裕をもって合格してくれました。

現状の英語力がどうであれ、人は明確な目標設定と正しい指導があれば、必ず望む結果を引き寄せることができます。それを阻むものは、自分に勝てない弱い心以外の何物でもありません。強い心を持てるようになるには、日々の継続しかありません。英語学習ではそれが音読であり、積み重なった音読回数が自信をもたらしてくれるのです。

この春、高3に進級する彼の次の目標は、英検準2級合格+推薦入試による大学受験合格です。共に高いレベルの目標ですが、英語の勉強を通して強い心を持った彼なら、必ずや達成してくれることでしょう。


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