英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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逆立ちをする校長先生

2019年03月14日 | 指導現場にて
今週は地元の小中学校の卒業式が行われますが、ふと、自分の中学時代を思い出しました。

思い出に残っているのが矢野智校長の講話です。毎週行われる全校集会の時に突然、「私は逆立ちができるようにします。その成果を毎週ここでみんなにお見せします」と宣言されました。

中学生だった私たちの脳内は「???」で埋め尽くされました。なぜ校長先生が逆立ちを?なぜそれを見なきゃいけないの?何の意味があるの?

それ以降、全校集会の時、校長先生はステージ上で裸足になり、逆立ちがどれくらいできるようになったか披露されるようになりました。結果、校長先生のお話の時間が短くなり、しかも、最初のうちは逆立ちも全くできないので、集会はすぐに閉会。生徒たちが嬉しかったのは事実です。だって、長い話を聞かなくていいのですから(笑)。

もっと正直に言ってしまうと、校長先生は禿げていて、逆立ちが少し続くとその頭が紅潮してくるので、最初は少なからず笑ってしまいました。「校長が紅潮!」って・・・。

しかし、一ケ月、三ヶ月、半年と経過していくうちに、校長先生の逆立ち出来る時間は確実に長くなっていきました。そして、卒業式の日だったかは忘れてしまいましたが、最終的にはその時間は1分近くまでになっていました。すると、自ずと生徒や職員の中から拍手が起こり、校長先生は誇らし気に降壇されていきました。

矢野校長先生が伝えたかったことは何か?

それは、継続の意義に他なりません。最初は全くできないものでも、結果を残すために毎日継続し、試行錯誤し、工夫する。何かで成果を出し、自己肯定感を持てる人間に成長できるには、何事でも継続が大切です。「努力しろ!」「毎日続けろ!」「勉強しろ!」と、家でも学校でも言われて続けている子ども達に同じように言っても伝わらないことを、校長先生は分かっていらっしゃったのです。それゆえ、“逆立ち”という畑違いのことに挑み、過程と結果を示すことで、継続の意義を伝えたかったのだと、今なら分かります。

私がランニングや筋トレをこのブログに記しているのも、矢野校長先生の想いと一緒です。五十路近いオヤジが、新しいことに挑戦することを決意し、毎日少しずつを継続して、気づいたらこんな成果が出たよ。じゃあ、若い君たちはどうなの?・・・と。

私がランニングを始めて2年半が過ぎようとしています。日々の継続、望む結果、自己肯定。その成果を示すべく、今年は初フルマラソンでサブ4に挑戦します。


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