帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

不思議な事も有るもんだ

2011年02月03日 | 研究-教育・育児

昨日、封書がポストに届けられた。 

発信元が行政であったことから、「なんだんべ?」 と開封してみると、「れれ?」驚くやら嬉しいやら・・・・ 

簡単に内容を書くと”娘さんを表彰しますのでお越し下さい”、某行政単位××委員会といった内容。

* ××の部分は氏名が分ってしまうので秘匿させてください。

この表彰を受けると、普通の高校ならでかい横断幕を造って門のところに掲示したりするらしいのですが、「あんれま・・・・・」   と、しばらく無言(といっても誰もいないので当然無言だけれど)。 

 

正直、僕にはよくわからん事から多少詳しい家内に聞くなら、全国規模の大会に出場してトップクラスの成績をあげ、品行方正で人格に優れた子を、対象にしているものだそうでして、

分りやすく言うと高校野球で甲子園に行ってベスト3に残るみたいな実績をあげ、成績優秀で生活態度が良く、ボランティア活動など社会貢献を行い、さらには友達に好かれて支持される人間でなければならないそうだ。 

家の子はマリンスポーツにおいて大人相手にガチンコ勝負挑んできたのだけれど、それが評価されたってか?      って?        はは   「本当か~?」 

「そんなこと考えもしなかったな~」、   ポリポリ (^^;)> ← 俺じゃないのに(笑)

このブログを以前から読んでいただいている方はご存じですが、家は運動系の部活動というものに対して非常に否定的でして、故に上の子(なぜか体育大卒)も下の子も小、中、高と全くやってません。

 

理由は至極簡単、特に中学の部活が酷いのですが、本人はたいしてやりたくもないのに親が「楽しい楽しい」と小学校の頃から盛んにすり込を行い、さらに高校受験に有利になるからといってやらせるという事に端を発している訳でして、

要は親の都合と自慢のために子供を誘導してやらせる様な考え方に大反対だからです。

*ちなみに部活と高校受験は、全国大会で活躍した様な子以外は、やるやらないに係わらず何の関係もありませんし、かえってやりたくもない部活をやる過程で、活動態度がマイナス評価として残ります。

 

もちろん自分から進んでやるのは大いに結構、ただし親は一切何も言わないという事です。

煽動による部活の何が問題かと言うなら、こうした環境で行われるものはどうしても偏りが生じるわけで(本当好きでやっている子は一握り、大半はやらされている者達の集まりとなる)、 

特に親に仕組まれていたと誰もが気づき始める、中1の夏休み以降はやたらと不要なストレスを生むだけでしかないうえ、その延長としてかならず起きる不満のはけ口としての嫉妬&ねたみ満載のイザコザ(虐め含む)、というものに対して

反吐が出るくらい嫌いなことも理由としてあります。 

*こうなると、大抵の親は「一度始めたのだから最後までやれ」等と大義?と常識?振りかざしつつ、でもその本心は自分の見栄と利益のために叱ったりなんぞするのですが、もともとは親の煽動で始めたわけですから・・・

 

もちろん娘も中学一年の初め頃に自主的部活をやった事も有りましたが、ウインドサーフィンやヨット練習にいくのは当然ですから当然、土日休む(学校へ部活に行ける訳がない)のも当たり前でして、

これに関しては あらかじめ担任の先生他、先輩や部の友達にも話をして理解をお願いして有ったはずが、いざ蓋を開けてみるなら単に現実が見えただけ。 

土日に部活へ来ないことで、”さぼり”だと言い始める子が出始め、やがてそれを元にした嫌がらせ行為まで始まった。    本当にくだらない・・・

 

本当に好きで自発的に部活動をやっている子なら、自分と違う事に打ち込んでいる友達の持つ思いというのを当然理解出来るものなのですが、”やらされている”という認識が少しでも有る子は、「自分が嫌な思いをしているのにあいつは何だ? ずるくはないか?」という思考でしか相手の事情を考えられないからなのですね。   

こうした子は間違いなく高校生になれば部活へ入りませんので、容易に分かる・・・

 

学校で起きているくだらない事実を耳にした僕は、「どちらかを選択しろ」と即座に娘へ言い放ったわけですが、その結果 ウインドサーフィンとヨット等のマリンスポーツを極めて行く事を選択し、以降は学校の部活動に一切係わらなくなりました。 

当然、学年でただ一人部活をやらない”ずるい子”、というレッテルが娘に張られたりなんかしていましたけどね~。 

 

その流れもあってか、現在も部活に属さないポリシーは貫かれており、文系、体育系にかかわらず、普段の学校生活で娘が参加するのは、その範囲にて成果として明確に区切ることの出来る事だけになっています(例えるなら文化祭実行委員など)。

 

中学の時に経験した様々な事が娘に学ばせてくれたのは、”常に単独で孤独であるのが人の基本、でも自分のやりたいことは、自分の力で最後までやる”、ということであって、まあそうしたことを勝手に学んで来たわけですが、故に他人によって左右させられたりブレたりしない心の強さ、同時に他人に対する優しさと思いやりというものを育ててくれた様に思えます。

今回の一件は小学校の頃から娘が積み重ねてきた実績を推薦していただいた方他、多くの方達の目にとまったようでは有りますが、親としては評価いただいた事一つとってもただただ感謝の一言でしかありません。

 

しかしながら、帰宅した娘には「まだ人生の通過点、しかも始まりの出来事でしかなく、調子込むな」と厳しく言い放つ自分もそこにいるわけです。 

 

 

 Rough Weather Sailing - BT Global Challenge 2000