ここから先の写真ですが、前半の部品を外すときの物を使い回しているのが結構あります。
というのは撮影中にデジカメのバッテリーが・・・・ 
すいません。
ウォーターポンプ取り付け。
新しいウオーターポンプを取り付けます。
この車の場合は紙製ガスケットなので、シール材を薄く両面に塗布し、ガスケットをポンプ側でもエンジンブロック側のどちらでも良いですが貼り付けるようにすると、作業がやりやすいです。

そしてボルトを5本入れて締め付けます。
この際に注意するのは、このそれぞれのボルトを締め付けるときに対角線上にソケットやレンチを移動しながら締めていくという点。
一方向へ回るようにして順次締めていくとと、最後に必ず歪みが起き、それが水漏れの原因になったりします。
☆を書くときのように、対角線上を少しずつ締めていくのがセオリーです。

オイルポンププーリーの取り付け、
これは固定する方法が無いので、センターにあるボルトを締めていると、プーリーがくるくると回ってしまう。
ですから、片手でプーリーを押さえ、もう一方の手で締めるようにします。
ただしこれも手の力に限界あるので、とりあえず締められるだけにしておきます。
あとで本締めをしますので、ここではこれで結構。
アイドラープーリー
アイドラープーリーは特に難しくもなく、普通に取り付けボルトを締めることが出来ます。
クランクプーリー取り付け。
ただ手で差し込むだけ。

その次が、テンショナープーリー
これが重要ですので少し詳しく説明します。
2本のボルトでとりあえず取り付けますが、テンションスプリングはまだかけず、ローラーを赤矢印の方向へ手で押して仮留め程度にしておきます。

この段階でテンションスプリングをかけると、うまくタイミングベルトの取り付けが出来ませんので注意。
二本あるボルトは軽く締め、ローラーが簡単に動かない程度であればOKです。
タイミングベルト取り付け
タイミングベルトを取り付ける上で重要なのは、ベルトが収まった状態でカムプーリの合わせマークがきちんと合っていること、クランクベルトプリーノ上死点マークと切欠マークが合っていることが重要です。
クランク固定したまま各部品を取り外しているので、位置はずれていないはずです.
もう一度写真をあげておきます。

タイミングベルトのかけ方ですが、
クランクプーリがタイラップで固定されておりますので、位置がずれることはまず有りません。
また、上記のようにクランク固定しているので、クランクプーリも動くことはありませんので、安心して作業してください。
このふたつが動くとまったく作業できない(笑)
タイミングベルトのかけ方ですが、僕の場合まず一番上のカムプーリーの左からかけ始め、右のカムプーリーへ、そしてアイドラープーリー(赤矢印)、
オイルポンププーリー(白矢印)を経て、クランクプーリ(水色矢印)、最後にアイドラープーリーの順でかけるようにしています。
それぞれのプーリーにベルトを架ける際に、ベルトを引っ張るような感じで作業するわけで、タイミングベルトは右回転ですから、セオリーとしてはこうした張り方がよい訳です。

最後にテンショナー(緑矢印)プーリにかけますが、めいっぱい弛めてありますので、さほど取り付けは難しくは無いかと思います。
全部のプーリーにベルトが架かったら、
テンショナープーリーのテンションスプリングを取り付けます。
まず軽く留めておいたテンショナーのボルト2本を弛めて、ローラーを黄色矢印方向へ動かし、再びボルト2本を軽くしめます。

テンションスプリング取り付け
スプリングをみれば解るのですが、足の長い方を赤矢印のところにかけます、これは多少堅いのでペンチなどを使って行って下さい。
ただ、このときに気をつけねばならないのは奥側に入る、足の短い方。

スプリングの足の短い方は、下の写真の突起部分(黄色矢印)に引っかかるようにして取り付けるので間違えないようにして下さい。
ここに架かっていないと、後で行うタイミングベルトのテンション調整が上手くいかないどころか、後にエンジンをパーにしますので注意。

テンションスプリングが架かったら、テンショナーのボルトを弛め、ローラーが自由に移動できるようにします。
そして次の作業が重要。
まず、タイミングベルトカバーの下を仮に取り付け(ボルトは最低2本)、クランクベルトプーリーを取り付け、ボルトは手で締める程度にして下さい。
カムプーリを固定していたタイラップを切断して取り除き、フリーにします。

そしてクランク固定を解除、これは5速に入れていたギアをニュートラルにするだけ。
テンション張り調整。
ソケットを使って、クランクベルトプリーのボルトにかけ、右回りでプーリーを約二回転させます。
絶対にカムプーリーで回さないでください、まちがいなく歯飛びします、これやるとなおすのが大変、えらく面倒になる。
クランクを回していると、当然にクランクボルトが締まってしまいますが、これは後できちんと処理するので大丈夫。
回している間、テンショナーが左右に動きますが、驚かないでください、自動的にタイミングベルトを適正な張りに調整している
為に動いているわけですから。
クランクが2回転したら、カムプーリーのタイミングマークを合わせます。

そしてクランクベルトプーリーのタイミングマーク、

全て合っていれば、成功です。
運悪くタイミングマークがずれていたら、修正をします。
ズレがわかりやすいのが、カムプーリーのタイミングマークを合わせておいた状態でクランクベルトプーリーを見る方法ですが、
これによりどの程度ずれているか分かります。
まずクランクを少しだけ右か左へ回してカムプーリーのタイミングマークをピッタリと合わせます。
そしてクランクベルトプーリを見るのですが、ぴたりと合っていれば下の写真の位置。
タイミングベルトの山一つが5mmありますので、ずれると5mm間隔でずれていくことになります。

ずれていなければ、この先の作業へ、ずれていたら、必ず位置をなおさねばなりません。
注 クランクプーリにも合わせマークがあるのですが、見えにくい作業は単に間違えの元となるために、僕はこうしています。
ズレ修正は次のように行います。
現段階でカムプーリのタイミングマークは合っていますので、タイラップ2本を使いプーリーをがっちり固定します。
もう一度最初からタイミングベルトを入れなおしてもかまいませんが、僕の場合次のように修正しています。
まずクランクベルトプーリの切欠きが上死点マークに対してどちらにずれているかと、ズレの量を覚えておいてください。
5mmなら一山、10mm程度なら二山です。
クランクベルトプーリをまず取り外しますが、先ほどクランクを回した際にボルトが締めつけられてしまってますから、これを弛めるために
クランク固定をします(5速に入れる)。
クランク固定したら、ボルトは簡単に弛むのでクランクベルトプーリーを取り除き、タイミングベルト下側カバーのボルト2本を外しカバーを取り去ります。
テンショナースプリングをペンチで挟んで取り外し、テンショナーを赤矢印の方へ動かしてテンショナーボルト2本で仮固定。

面倒ですが、再びクランク固定を解除してフリーに(ギアをニュートラル)。
タイミングベルトカバーの下を付けない状態でクランクベルトプーリーを手で差し込みます(ボルトは要りません)。
調整ですが別段難しい物ではなく、テンショナー側のタイミングベルトを片手で下に強く引っ張るようにすると、クランクプーリー周辺のベルトが弛み、張り加減が緩くなりますので、クランクベルトプーリをもう片方の手でずれている方向と反対方向へ回します。
コリッ!という感覚でクランクプーリだけが回り(ベルトはカムプーリーで固定されているので動かない)、位置がずれますので、一山なら一回、二山ならコリッ、コリッ、という感じで調整。
これで修正は終了。
クランクベルトプーリーを取り外し、仮止めのテンショナーボルトを弛め、テンションスプリングをかけます。
カムプーリーのタイラップを切る。
タイミングベルト下側カバーを仮固定し、クランクベルトプーリーを取り付け。
後はテンション張り調整のところに戻って、再び位置があっているか確認し、ずれていたら今の要領で再度修正します。
以上でテンション調整は終了です。
最終(その4)へ続く
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