帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

ハイエースや、 キャンピングカー用ポータブルクーラー La Cool (ラ・クール)取り付け その1

2013年08月08日 | ハイエースキャンピングカー メンテナンス

今回はいよいよラ・クールの取り付けに入りますが、窓に本体を引っかけて「ハイ終了~!」てな物ではなく、車内を切ったり穴を開けたり。

もちろん車体表面にもぼっこり穴を開けますよ。

本来ならラクールの室外機そのものを分解し、コンプレッサとコンデンサ&ファンを分離してボディサイドの厚み使って組み込みしたかったのです。

しかしそのためには、フロンを一度抜き、それぞれを切断および加工、そして真空引きとフロンガス再充塡という作業が必要でして、時間もお金もかかりすぎる。

他にも将来他の車種に変えた際にそのまま簡単に載せ替えて使える方が良いわけだしと、故に出来る限り最低限度の加工で済ますことにしました。

 

色々と採寸し、それを基にして取り付け場所を検討したところ、室外機を車体後方にあるクローゼットスペースへ収めることに・・・・ 

丁度この部分の背面に窓があることも理由の一つです。

 

黄色大きめ矢印の部分に穴を開けて室外機を設置すると、窓を開けるだけで外気が十分に入り、わざわざ吸気ダクトを作って配管する必要がありません。

*実はその下の緑矢印は、電気式12V冷蔵庫のクーリングユニットで、これの放熱にも適している事から、二重の利点なんです。

ただし窓である以上は雨天時にエアコン運転したら大変なことになる。  かなりの勢いで外気が吸い込まれますから 

そこで最終的には、窓の下を四角くカット、そしてスライド開閉式のルーバーを取り付ける事にします。

これも外気エアがこの冷蔵庫クーリングユニットを冷却しながら室外機へと吸い込まれていくので、この位置がいいんです。

 

ただしルーバー使用でも、大雨になったら雨が車内へ吸い込まれないか?という当然の心配が出てきますが、想定としては

普通程度の雨までと僕は考えていまして、それ以上の強雨でエアコン使う予定がありません。

そもそも発電機を豪雨の中で運転なんぞさせていられませんから、この場合は普通に車のエンジンエアコンで室内を冷却。

なので問題は有りません。 

 

まずは取り付けイメージを得るために、分解している室外機の表と裏のケースだけを組み立てて、クローゼットへ入れてみます。

室外機の高さはだいたい36.5cm

まだ穴を開けていない状態だとこんな感じで、突き当たりから21cmくらいある。

クローゼットの扉にぎりぎり当たらない位です。

今の段階では、室外機角が、クローゼット戸当り部分に接触しているために排気部分の隙間が小さいのですが、

これは背面に大きな穴を開ける事で室外機が更に奥へと入りますから干渉の問題は消えます。

 

 

 

取り付け加工。

まずカット。 ライン引きには二分割した室外機ケースを使います。

ケースを当ててマジックで線を引いて、ドリルで曲がり部分に穴を開けたら、後は直線カット。

 

「そりゃ~!」 と取り去ると。

見事に向こうの景色が見える。 お~ パチパチパチ!!! 

 

 

一応ケースを入れてみます。 ぴったり!

 

車外からみると、こんな感じ。

 

カットが出来たら実際に室外機を入れてみますね。

バラしていたラクールを全て元通りに組み立て、取り付けてみます。 

室外機の左横にあるスペースが排気エアのスペース。

これを室外に出すのが結構な課題なのです。

室外機はこんな感じで位置が決まりましたが、問題は室内機の方。

初めはこのクローゼット上半分に組み込もうかと思ったのですが、やはり分離して置くことにしました。

取り付けにはこの手作り金具を使います。

 

位置は色々と検討して、一番奥のクローゼット横にすることにしました。  例の平ケーブル配管がやたらと邪魔な

せいもあって、取り付けがどうしても制限されますので。

ここは人が一番来ない場所であることがその理由ですが、クローゼット内に納めるプランも候補としては残してあり、

最終的に使って見て問題が無ければこの位置。

問題が出るようならクローゼット収納スペースそのものは失われる物の、中に組み込む事にします。

サイドのウッド部分に金具取り付けの穴を開ける。 

そして金具取り付け。 

黒いノブはもともと室内機の取り付け様に有った物をそのまま流用しています。 

室内機の重量は3kg程度なので、 これで十分に強度が出ます。

一応室内機を取り付けて全体を見渡したところ。

本当はもっと上に室内機の取り付けが出来れば良いのですが、ウインドサーフィンの道具が載っている為に不可能。

取り付けても道具が走行の振動でガンガン突き当たってよろしくありませんので・・・・

で、取りあえずの配管状態。

室内機側もこんな感じです。

しかし・・・・・・この配管ケーブルって何とかならんだろうか?????

必要とは解っていてもただひたすら邪魔なだけ。

最終的にはこのケーブルを被覆しているシリコンゴムを破り捨て、電気、フロン、排水の

三つにわけて、それぞれ室内機まで持っていく予定でいます。

 

 

一応のテスト

エアコンが付くと、ムラムラとテストしたくなってきた。

ただ、室外機の側の吸気はよしとして排気側の加工はしていないので、 居室とキッチンを二分割するカーテンで二つに区切り、

一応テストしてみることにしました。

電源を入れて暫くすると室内機側から冷えた風が出始めます。

ただ、このときの車内温度は36度、 朝からドアを開けっ放しにしていたので、ほぼ外気温と同じです。

このままフロント側のドアとカーテンを閉め切り、室温を見ていましたが、まったく下がらない。

後のハッチは開けたまま。 そうしないと室外機からの熱が逃げる場所がありませんので。

30分ほどして温度を見てみると、やはり車内温度は下がっていません。

明らかにエアコンで取り去れる熱量より、入り込む熱量が多いためです。

 

室外機との間を遮断するカーテンが薄いこともあるので、今度は適当にマットやら何やらを挟んで厚みを増してみました。

 

で、どうかだろう? ということですが、結論から言って、35度の炎天下にある車体をラクールで冷やすのは全くもって無理だという

事は解りました。 

 

もっとも安眠を得るために取り付ける物ですから、炎天下で使用しない僕には関係有りませんが。 

 

ちなみに、室内温度と、室内機吹き出し口の温度ですが、吹き出し口は約10度低い温度が出ています。

きちんと冷やしている証拠ですね。

そこで、室外機の吹き出し口温度は?と見ると16度近く高い約54度。   

室内機が運んできた熱がきちんと放出されているためです。

そのまま1時間ほどドアと窓を閉めてクーラーを運転してみたところ、

室温は40度近くまで上昇、 このとき外気温は35.6度   この温度じゃ~冷えるはずがないよね。

 

だいぶ日も傾いて来たのでこの時点で試運転は終了。

 

夜の実験もしたいところですが、何しろ室外機の排気が出来ていないので、本取り付け後にまたやってみる予定です。 

 

さて、次回は室外機の排気ダクト取り付けです。