ぜひこの曲を聞きながら読んでください、 あえて冬の曲です。
しかし相変わらずド下手な詩しか創れないな~ 僕は (笑)
題 「しずく(宇宙)」
セイルとボードを抱え、海から浜へと上がる。
よせては引く波が、まるで悪戯っ子の様にくるぶしへと絡みつく。
無造作に置いたセイルに切り裂かれた風は、少しだけ渦を巻きながら彼方へ。
前髪からしたたり落ちるしずくは、夏の光を目一杯ため込み、そして耐えられなくなると
一瞬の煌めきを放ちつつ焼けた砂に吸い込まれ、やがて水蒸気の分子となり空へ。
沖を振り返るとサーフェイス(海面)は幾千万の輝きに満たされ、その美しさに暫し見取れる。
そうだよね、ついさっきまで自分はこの中にいたんだ・・・・そう思う僕。
海面を飛びながら疾走するボードは着水する度に美しい虹を創りあげ、そのコンマ数秒後には白い飛沫となって後方へ飛んでいく。
サーマルウインド(南風)に揚力をもらったセイルとマストは唸り音をあげ、それは常に挑戦的なんだ、
「扱える物ならやってみせろ!」とね。
ハーネスフックにラインをかけ、腹筋に伝わる振動を感じつつ全体重をセイルに預け、「これでもか!?」
とねじ伏せながらも、次の瞬間にはもう翻弄されている僕。
そんなことを際限なく繰り返しながら、自然の力と戦う。
でもね、本当は ”ほんの少しだけ地球に遊んでもらっているだけなのだ”と、僕は知っている。
今日という一日を振り返りつつ空を見上げれば、抜けるような青が瞳に入り、同時に
積乱雲のオレンジ色と眩しさに目を閉じさせられて少しだけクスッと笑う。
特におかしくなんか無いけど、自分の非力さを笑っただけ・・・・
そんな思いを振り切ろうと、濡れた髪をグシャグシャかき上げて潮をはね飛ばす。
たくさんのしずくが浜の砂に落ち、 さっきより少しだけ足下が濡れた事で、かすかな清涼感を感じる。
心地よい疲れは生きている証拠、体の中に流れる血液は同じ成分だというけど、
人は今でも海を全身に宿しながら生きている。
海に感謝、人生に感謝、すべての人に感謝。
感謝のない人生は自分を粗末にすること、母なる地球を粗末にすること、そう思う僕なんです。
By 翔
自分で自分の写真を撮れませんで イメージとしてお借りしました。
たまたまですが、写っているのが 最近壊れてしまった 愛用のレーシングセイル RS3 でしたので。
http://championboat.blog112.fc2.com/blog-entry-313.html
非常に美しい写真をたくさん撮られている方です。