今回は ラクールの分解 室外機編。
分解その物はさほど難しくはなく、めくら蓋もないので普通にネジを外していけば分解できます。
表のカバーをまず外しますが、こんな感じ。 重量があるのでコンプレッサーは鉄製のフレームにマウントされて、同じくそのフレームに冷媒コンデンサや冷却フアンが載せられています。
下のカバーも外すと
コンデンサ上のネジを弛めると裏ふたも完全に外れます。
で、こんな感じです。
全部のカバー写真
コンデンサの下にはドレンがあり、 クーラー機能しかないのでコンデンサに水滴が付くことはありませんが、室内機から送られてきた排水や外部に設置した際に雨などで溜まった水はここから下に抜けます。
下の写真が室内機から来た配管類の詳細。
緑色の矢印は室内機から戻ってきたフロンの流れ、 水色矢印は室内機に行く冷媒の流れ。
ピンク矢印は室内機のタンクからポンプにより流されてくる水のチューブ。
赤矢印はフロンを入れるところ。
ガス抜けするとここから注入になります。配線のコードも見えます。
黄色矢印が先ほどのフロン注入口の配管。
水色矢印が 室内機からくる排水(ドレン水)の配管パイプで、これはエバポレータの上に行って、配管に開けられた穴からエバポレータにしたたり落ちて冷却を助ける役目をします。
赤いのがコンプレッサー
どこ製だ? こりゃ?
コンプレッサーの配線
で、上部にある電子コンデンサーに配線されています。
右側にはシロッコファン、 モータはフレームにマウントされているので、耐久性は高いかと思います。
コンプレッサーの下にある配線のコネクタ関係。 鉄製のフレームを貫通して此処に出てきています。 室内機の配線は一度フレーム下に集まり、フレームを貫通するコネクタで接続。
そして上にこうした感じで出てきている。
シロッコフアンの配線もサイドに見えます。
室外機の内部ユニットを排気側から見た写真。 右側の黒いのがシロッコファンです。
この写真を元にしての冷却空気の流れは、 左側からコンデンサを通ってシロッコファンへ、そして手前の方へと排出となります。
最後に各種サイズなど
以上、室外機の分解でした。
至ってシンプルな構造で、逆にいうと極めてトラブルを起こしにくい構造とも言えると思います。
実は室内機と室外機を分解したのは、カバー類の付いてない状態だと内部ユニットだけになり、大抵はその分コンパクトになります。
狭いスペースに取り付けるのに少しでも小さい方が良いわけでして、何か上手い方法は無いだろうかと?と思ってバラしてみた物の、そうそう思ったようにはいきません。
ラ・クールの場合、まずは鉄フレームのボトムがドレン対応で底が丸くなっていて、そのまま取り付けるには改めてマウントを作成する必要が有ります。
更にシロッコファンの機密を保つための蓋を加工して取り付けねばならない事、これは吸気と排気の機密を保つ観点から簡単には造れない。 エアが漏れまくりだと冷却能力がガックリと落ちますから。
いろいろ取り付け予定の場所やカバーを取り付けて測ったりしてみたんですが、予定の場所に十分なスペースが有る事と、取り付けの便宜上、このままカバーを戻して使う方が賢明と判断しました。
この理由は取り付け編で書きます。
ラクールを買って、中身を見てみたいと思う方もたくさんおられるでしょうから、自分の探求心と併せての分解、以上で終了。
参考になりましたでしょうか?
次回は取り付け編です。 結構ガチ入れてやっています(爆笑) だはは!
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