木曜日から昨日までの4日間、掃除やら墓参りやらで過ごした実家。
今日は朝4時起きで職場へ直行して一度顔を出し、そこからさらに移動しなければならない。
絶対に外せない重要な会議があるんです。
親を起こさないようにそっと布団を畳み、着替えをして荷物まとめ、家を出ようとしたら、「あれれ?」
リビングに灯りが点いている。
親父かな?とおもってドアを開けたら、二人供もう起きていて、母親は おにぎり と沸かし立てのお茶をペットボトルに入れてくれていた。
朝食にと、早起きしてわざわざ作ってくれたもので、「何もこんなに早くから起きんでも・・・」 と思う僕ですが、ありがたく頂戴します。
外は気温3度で真冬の装いが一面に、 玄関で、「もういいから・・・」と僕が言っているのに、母親は外に出てきて、フロントグラスの霜取りしている間
ずっと立って見送りしている。
親に風邪をひかせてしまう程、息子として恥ずかしい事は無いので、そくさくとエンジンを駆け、手を振り車を出す僕。
高速道路に乗って、1時間ほど走るとお腹が空いてきたので適当なSAにはいる。
おにぎりを開き、同梱してあったノリを巻いて朝飯を取る。
初めは普通に食べていたけど、 段々と目頭が熱くなり フロントグラスを通して見える景色はボ~っと霞む。
風邪でもないのに、何度も鼻をすすってしまった。
子供の頃からどれだけ親に迷惑をかけてきただろうか、おにぎりが無くなる僅かの時間に、幼き日々の思い出が走馬燈のように頭をよぎり続けていた。
食べ終わると、何事も無かったように再び高速道路へ車を走らせるけど、親への感謝の気持ちで心は一杯だ。
今日は会議がある。
こちらの(アメリカ側)の全ての要求は完全に通してもらうつもりだし、突発的な予算問題でも生じない限り、プロジェクトは絶対に完遂させる。
今までの人生で幾度となくこうした経験をしてきたけど、 今回は僕自身にダイレクトに牽連するものであり、同時に日本と太平洋の安全保証に絶対に欠かせない
極東最大の某施設に関する物だからだ。
おそらくこれ以降の人生で、僕に直接関わる同規模大プロジェクトはもう無いと思う。
最後かな~?なんて思えるわけなのだけど・・・・
そんな思いより、愚かな僕を育ててくれた親にひたすら感謝。