帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

無きゃ~何とかするでよ (^^;)

2016年06月30日 | Weblog

少し前に入った仕事。

なんでも、V12気筒ツインターボのでっかいキャタピラーエンジンを使った米国製発電装置、その制御とオーバースピードを担う保護装置が故障したとのこと。

アラームが勝手に出てシステムアウトしたりする 

 きゃははは! ←見ているのは面白いです(笑)

 

で、何が問題か?というなら、交換部品がすでにこの世に無い!という事なんですね。

故障したのはアメリカはカリフォルニアに有るHEWITT INDUSTRIES社製の物なんですが、

現在は生産されておらず、 その特殊性故にメンテナンス会社が 日本キャタピラーの代理店である三菱に問い合わせしたらしいのですが、

日本では対応出来ない(部品がそもそも無い?)との返答らしく、米国本土のキャタピラー社に直接問い合わせているらしい。 

 

でもって、こうした案配になると、当然事はでかくなってきて、対策品とその設置、調整で日米間を挟むので当然高額になる。

僕の予想では最低でも30万、下手すりゃ50万をオーバーするわけで、多分この案件、ほぼ100%僕の方に来るだろうな~・・・・・と予想している。

 

いきなりオーダーが入るとこちらも慌てるので、予備検討して、「製品が無きゃ~、造ればいいだんべ!」 というわけです、ハイ! えへへ

速度検出の方法(信号)を現システムの電子制御装置から取り出すことにして、実際に発電機を廻しながらオシロスコープなんぞ使って波形と電圧、信号を記録。

そこから逆算して、代替え品を選定、後はヒステリシスとノイズ(ECM関係)に注意を払いながらプリスケール値を計算して部品を組み合わせていくのですが、

これに適応する日本の製品は?と数日かけて探すと、有りました。 

 

別に、基盤を設計して電子部品を半田付するようなアホな真似をせずとも、制御専用関連の物を流用してシステムを組めば特段難しくはない。

発電機そのものが古いので、ディジタル通信やリニア出力等は要求しないので、単純な接点方式でOKだし。

 

さて、今回は何時ものような無償奉仕という訳にはいきませんね、取り付ける物の設計検討とモデファイ、調査技術料、そして改造取り付け工事と調整までやるので、部品代とは他に+最低10~15万は請求させてもらう事になる。

取り付け調整そのものは数時間もあれば終わるのですけど、後は修理発注元が 莫大なお金払うか、 僕にオーダーするかは決めるだけ。

どうするんでしょうね   えへへ