デイビッド・セインがまた役に立つ本を出した。
『ネイティブが教える ほんとうの英語の前置詞の使い方』だ。
http://www.kenkyusha.co.jp/purec/#ISBN978-4-327-45262-9
今日と明日のGetUpEnglishは、この本を紹介しながら、基本的な前置詞の使い方を考えてみたい。
所属を表わす前置詞に、from, at, ofなどがあるが、その使い分けはなかなかむずかしい。
セインは、『ネイティブが教える ほんとうの英語の前置詞の使い方』の中で、次の例を挙げている。
○Practical Example
次の例文を、前置詞の違いを出して日本語にすると、どうなるでしょうか?
1. I’m Taro Suzuki from ABC.
2. I’m Taro Suzuki at ABC.
3. I’m Taro Suzuki of ABC.
●Extra Point
彼の説明は実にわかりやすい。一部、紹介しよう。
1. ABC 社からやってきた鈴木太郎です。/ ABC 社の鈴木太郎です(電話で)。
2.( ほかの鈴木太郎ではなく)ABC社の鈴木太郎です。
3. ABC 社の一員の鈴木太郎です。
◎Extra Excample
セインによると、「どれを使っても間違いではないが、多少ニュアンスが異なる。
1のfrom ABC は遠くの会社からわざわざやってきたイメージに聞こえる。電話でもよく使われる言い回しだ。
2のat ABC は、「ABC の…」と具体的な場所[会社名]を限定した言い方。
3のof ABC は、「ABC 社の一員[社員]」と「所属」を強調した表現になる。
☆Extra Extra Point
そして、I am an employee at ABC.は問題ないかもしれないが、「私はABC社の社長です」となると、I am the president of ABC.というほうが自然かもしれない。
★Extra Extra Example
"The president of the company is Mr. Morin."
"But Mr. Yamada, the junior partner, is actually the brains of the outfit."
「あの会社の社長はモーリンだ」
「しかし、平の取締役の山田が事実上、会社の組織を動かしている」
デイビッド・セインほか著『ネイティブが教える ほんとうの英語の前置詞の使い方』、ぜひ1冊そろえておきたい。
英文ライティングにも、英和翻訳にも役立つ。
http://www.amazon.co.jp/dp/4327452629