ニュース英語を読むこと、聞くことはやっぱりいい英語の勉強になるし、翻訳の勉強にもなる。
今日のGetUpEnglishはこのことをふたたび考えてみたい。
Brexitの問題はずっとニュースをチェックしているが、以下のReutersの記事があった。
この冒頭の部分をよく見てみよう。
LONDON (Reuters) - After months of grueling political perma-crisis, Brexit is taking its toll on the British political establishment - not least the small patch of grass opposite parliament that has become a makeshift home to the world’s media.
gruelingは「へとへとに疲れさせる、きびしい」。
perma-はpermanentから来ている接頭辞で、「永続的な、永続する、永久の」
take its [their] toll=take [exact] a (heavy) tollは、「 (物事が長期間にわたって)被害[損失]をもたらす、 (人命などを)大量に奪う (on, of)」
not leastは「特に、とりわけ」
patchは「《耕作した》小地面、一区画、一畑の作物」
makeshiftは「間に合わせの、一時しのぎの」
この一文でこれだけの英語表現が学べるのだから、大変ありがたい。そしてすべて意味が正確に取れていないと、日本語にすることができない。
この文を直訳すれば、
「へとへとに疲れる政治的な永続的危機が何か月もつづき、ブレグジットはイギリスの政治組織に被害をもたらしている。とりわけ世界のメディアの一時的な家になっている、議会の反対側の芝生の小さな区間に」
ということになるだろう。繰り返しになるが、意味を正確に理解することが大切だ。
その上で、翻訳を考える、もっと流れをよくすれば、
「政治的危機が永遠につづくと思われる状態が何か月もつづき、心身が限りなく消耗してしまっているが、ブレグジットはイギリスの政治組織に害もおよぼしている。世界のメディアは議会の反対側の小さな区間に一時的に報道の本拠地を置いているが、この上に敷かれている芝生に特に損傷を与えているのだ」
くらいになるだろうか?
ニュース英語を読む、訳すことは、常に英語学習の基本に帰れるような気がするので、日々トレーニングとしてつづけたい。
おすすめはやっぱりすでに紹介した
Asahi Weekly(実際、この記事はAsahi Weeklyが詳細な注を付けて書化してくれている)とThe Japan Times Alphaだ。
どちらも英語学習者が読むべきニュースを選んで、注をつけて掲載してくれているのがありがたい。