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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス (ディズニーストーリーブック)
アレックス・アーヴァイン (著), ジェームズ・ガン (著), 上杉 隼人 (翻訳
)https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000190261
痛快SFアクション超大作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』一作目の大ヒットに続き、続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』も大ヒット!!今回も、宇宙のはみ出し者たちが銀河を救う!?宇宙一”ありえない”銀河最凶チームの痛快SFアクション超大作、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』が早くも書籍化!
痛快SFアクション超大作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。
一作目の大ヒットに続き、続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』も大ヒット!!
今回も、宇宙のはみ出し者たちが銀河を救う!?
宇宙一”ありえない”銀河最凶チームの痛快SFアクション超大作、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』が早くも書籍化!
(あらすじ)
ソヴリンの女帝アイーシャを怒らせたガーディアンズを救ったのは、ピーターの父親と名乗るエゴという男だった。徐々にエゴに心を開いていくピーターとは裏腹に、ガモーラたちはエゴが何かを隠していると疑い始め、分裂していく。一方、ピーターの育ての親でエゴの本性を知るヨンドゥは、ピーターの救出に向かう。隠されたエゴの目的とは? 果たして、ガーディアンズは絆を取り戻し銀河を救うことが出来るのか? 真の家族としての絆が今試される!
(C)2017 MARVEL
https://www.youtube.com/watch?v=B67TuUwghqE
(本文より)
彼ら5人はガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。
不思議な力をもつ金属の球「オーブ」をロナンから守り、銀河を救った英雄たち。
5人はその活躍を買われ、今度はここゾルゲンで、この星の貴重なアニュラックス・バッテリーを宇宙のあらゆる者たちから守ることを依頼されたのだ。
ピカ! ガラガラガラガラ!
空で光が発し、大きな音が聞こえた。
ドーン!
タコのように複数の触手と大きな口をそなえた気味の悪い巨大な宇宙モンスター、アビリクスが、彼らガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの前に姿をあらわした。
アビリクスはソヴリンの電池のエネルギーを食べに、このゾルゲンの光りかがやく発着場にやってきたのだ。
「すげえ気持ち悪いのが来た……。」とロケットがつぶやく。
「うぉー!」
両手に剣を手にしたドラックスが、雄たけびをあげてモンスターに突進する。
クイル、ガモーラ、ロケットも銃で攻撃する。
戦いの場にスピーカーが置かれているが、グルートはその脇に残り、コードのプラグをつなごうとする。
カチッ。
小さな樹木型ヒューマノイドはプラグをつなぎ、音楽がかかった。
仲間たちが宇宙モンスターと激しい戦いを繰り広げるなか、「空には日が照り、雲は一つなく、雨も止んで、誰もが楽しそうにしている」とうたう、地球で1977年にヒットしたエレクトリック・ライト・オーケストラの「ミスター・ブルースカイ」にあわせて、ベビー・グルートは踊り出す。
宇宙モンスターの巨大な触手がバシンバシンと近くに飛んでくるが気にせず、時おり目をつぶって楽しそうに踊りつづける。
今度はバンとピーターが飛んできた。
「グルート!」
ピーターは小さな仲間に声をかけるが、宇宙モンスターの触手に弾き飛ばされる。
「グルート、そんなところにいたら危ないわよ」
今度はガモーラにそう声をかけられるが、笑顔で手を振る。
「ハイ。」
ベビー・グルートのかわいい姿に、戦闘中の彼女も思わず笑みを浮かべしまう。
今度はドラックスの大きな体がゴロゴロと近くに転がってきた。
その視線を感じ、一瞬動きを止めるが、行ってしまうと、ふたたび踊り出す。
小さな宇宙昆虫がブーンと目の前に飛んでくると、それをとらえ、口に入れる。
「だめだ、そんなの口に入れちゃ。吐き出せ。」
ロケットが飛んできて、その頭を叩き、吐き出させる。
この戦うアライグマがまた行ってしまうと、グルートは宇宙ネズミに気づき、腕から枝を伸ばして逃げるネズミの体にからませる。
ネズミをバンバンたたき、その体に飛び乗るが、そのままに引きずられていく。
おそろしそうな表情を浮かべるグルートのまわりで、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと宇宙モンスター、アビリクスとの戦いがつづく。
グルートはネズミに振り落とされるが、立ち上がって音楽にあわせて踊り出す。
そのそばに、先ほど彼がプラグをつないだスピーカーがあった。
ガシャン!
突然、ドラックスが飛んできて、そのスピーカーを破壊してしまった。
グルートは「ワァ!」と怒ってドラックスの体をたたく。
「だめだ、皮膚が硬すぎて、剣が突き刺せない。内側から切り裂くしかない。」
ドラックスは立ち上がり、そう言った。
「はあ? 待って、ドラックス、待って!」
それを隣で聞いたガモーラがあわてて止めるが、ドラックスは両手のナイフをかかげて雄たけびを上げた。
そしてモンスターに向かって突進し、その口のなかに飛び込む。
「あいつ、何している?」
ピーターがマスクを外し、ガモーラにたずねた。
「皮膚が分厚くて突き刺せないから、中に入るって」
「わけわかんないんだけど。」
「わたしもそう言おうとした。」
「皮膚は中も外も同じ厚さだ。」
「わかってる、わたしもそう言おうとした。」
二人とも仲間の突発的な行動が理解できないが、とにかく救い出すしかない。
「やつの首にある傷を狙え。ロケット、そいつを上に向かせろ。」
ピーターは真剣な表情でロケットに指示を出す。
ロケットはそれに応えてモンスターの頭上からレーザー銃を撃ちつづけるが、思い通りにいかず、ピーターはふたたび吹っ飛ばされる。
「うおーーーー。」
ドラックスがモンスターの体内でナイフを振りまわしているようだが、外側の勢いはまったく衰えない。
「グォーー。」
モンスターは野太い声を上げて暴れまわり、その触手でピーターを捕らえる。
ガモーラはレーザー銃を構え、スコープでモンスターの喉元の傷を確認する。
シャキッ!
ガモーラは銃を捨てると、いつもの剣を手にした。
そしてモンスターに向かって走り出し、ジャンプ一線、例の傷あとに剣を突き刺し、そのままそれを両手で握りしめたまま、下に落ちていく。
ドボドボドボドボ!
モンスターの黄色い体液がボタボタ流れ出す。
「フアーーー!」
モンスターは最後に大きな声を上げ、ドスンとその場に倒れた。
ダダーン!
モンスターの体内から黄色い液体を体中に浴びたドラックスが飛び出してきた。
「ハッハッハ。やったぞ、このおれがたった一人でモンスターを退治したんだ。」
あきれ顔のピーターとロケット、そしてガモーラの脇で、ドラックスは両手のナイフを突き上げて、うれしそうに声を上げた。
ペコン。
「え、なんだ?」
グルートが3人の気持ちを代表して、この無計画で無鉄砲な仲間の額に、何か小さなものを投げつけた。
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