春の季語である。タケノコに栄養分を充てるためにこの時期、竹は葉を落とす。季語としては風流だが、実際には放置された竹林は、近隣に葉をまき散らし、腐敗が遅いので迷惑でもある。まして風が吹くと花吹雪のように舞って来るのが竹の葉である、その数やおびただしい。洗濯機から洗濯物を出している間でも遠慮なく舞い込む。
タケノコは食べないし、手が届く範囲で伸びた竹は引っ張るとぽきんと折れるので、出来るだけおっている。でも届かないところは何本か伸びている。papasanがフェンスぎりぎりに伸びたぶっとい竹を見て、「景色だからのばしてやろうよ」という。「ダメだよ、今はいいけど、葉が出てきたら、屋根に当たるから」。窓辺にpapasanを呼んで、「あそこに見える細い竹、枝が出て来たでしょ。いっぱしの竹になったら、町民センターも見えなくなってしまうよ。竹は常緑だから、駅裏も、星が山も、箱根の外輪山もぜんぶ見えなくなっちゃったんだよ」「竹は根を張るから地盤の保護になるんじゃないの」「昔はそういわれてきたんだ。地震の時は竹やぶににげろ、とね。でも竹の根はさほど深くないから、地滑りしたり、陥没したり、と安全性は保証できないという結果が出ているんだよ。生きてるものだから生かしてやりたいけど、ほっといたらここは竹に占拠されちゃうよ。案外縁の下はもう生えているかもね、そのうち床を突き破って出てくるかもよ、良寛さんちみたいにね」
昨日こたつ布団を外してバスタブに入れて洗った。ついでにこたつの下に敷いてあった、カーペットも外して洗ってしまった。午後から雨だというので、早起きしてすすぎ、洗濯機までえんこらやと持って行って脱水し、竿に干した。水分が飛べば中にほしてもいい。
ストーブを消し、こたつを片づけたら、プラコが寒いのか、居場所を探してふらふらしている。そこでもう一度ほかのこたつ布団を出してこたつを作ってやった。それが響いたのか、今日はすこぶる腰が痛い。腰が痛い!。腰が痛い!とわめきながら仕事をしている。テレビをつけると川崎の殺傷事件、いやだねぇ。未来ある人たちが気の毒に、もったいない。春だからおかしな人が増えるのかもね、心配だねぇ。見たくないのでテレビは止めた。じっとしていても腰は痛いが、少し静かにしていよう。