Cogito

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ネコ物語2

2005-05-08 13:35:22 | 動物記
pura
子猫時代のプラコッテ

去年の夏、女子大生が捨て猫を拾ってきて、飼ってくれと言った。我が家には6匹のネコがいる。しかも同族だ。だから飼えないと断った。前の教室の卒業生である。前の部屋で主の和美さんと相談して、小学生も一緒になって「教室で飼わせてほしい、面倒は自分たちがみるから」と再度頼みに来た。子どもたちが動物とかかわるのはいいことだ。こんな時代、情操教育の役に立つだろう。そこで、責任を持って面倒を見るなら教室ネコとして飼ってもいい、と許可したのだった。子猫は生後1ケ月ほどのメスで、尻尾は短いし、目やにで両目がくしゃくしゃ、鼻は垂れている、死んでしまうのではないかと思うくらいみっともないネコだった。それがこのネコ、プラコッテである。

朝は私たちが面倒を見るとしても、毎日時間さえあれば、子どもたちが来て面倒を見ていた。当然オシッコやウンチのかたづけも子どもたちがしていた。プラコッテ日誌がおかれ、お当番なのか、来た人が様子を書き込んでいた。その日誌は今もおいてはある。くしゃくしゃの目は、猫用の目薬があったので、それで毎回拭いていたらきれいになった。しかし、目やにのせいだろうか、右目は白く濁り、視力もほとんどないようだ。医者に連れて行ったが、手術はむずかしいとのことだった。でも、プラコッテは子どもたちのみんなの愛情をいっぱい受けて育った。むろん、子どもたちもプラコッテから学んだことは多かったようだ。

片目のせいかバランスがわるい。高いところは好きでのぼるが、おりられない。屋根に上っておりられなくなって、大泣きし、何回おろしたことか。とうとう何回下りられなくなったか、プラコッテのバカ振りがグラフになっていた。我が家のネコは一度は経験する上の家のガスボンベ置き場にも何回も落ち、そのつどはしごをもって助けに行った。経験が学習にならないネコだ。

避妊手術のためのカンパ箱は子どもたちがつくった。そうこうするうちにプラコッテにボーイフレンドができ、妊娠してしまった。ネコの子育ては子どもたちにいい影響を与える、とpapasanの弁で、母ちゃんになることになった。そして今年の3月3日、おひなさまの日、小学生たちが見守る中、4匹の子猫がうまれたのである。子猫はみんな黒トラのようで、見分けがつかない。しかも全匹オスである。名前は子どもたちがつけた。「今の子どもたちは社会常識が欠けているというから、世界の国名をつけるといいよ」とはサジェションしておいた。3文字の国の中から選ばれたのは、チェコ、チャド、リビア、トンガだった。子どもたちは見分けていたが、私には区別がつかなかった。

1ケ月経って、子猫たちの運動も活発になってきた。貰い手もない。そこで我が家のネコとして飼うには我が家のネコ族のルールを覚えなければならないからと、こっちの家に子猫をつれてきた。ミルクタンクの母ちゃんもついてきたのはいうまでもない。我が家のネコ族はここで形勢逆転、プラコッテ一族に遠慮して小さくなってしまった。はじめは大ネコを見ると、いっぱしに仔猫たちがフーフー、すると母ちゃんがいきなり大ネコの横っ面を張り飛ばした。大ネコたちは度肝を抜かれたようだ。机の上は仔猫たちに明け渡された。しかしよくしたもので、今では横になって、尻尾で仔猫たちを遊ばせている。
kitten
ノートパソコンの上で寝る子猫たち

さて、子猫を区別するためにフェルトのリボンを結んだ。赤がトンガ、黄色がチャド、ピンクがリビア、青がチェコである。
2ケ月を過ぎた仔猫たちの成長はめざましい。コネコのためのBGMがいつもかかっている。ショパン、モーツァルト、シューベルトだ。夕方、子どもたちが仔猫を迎えに来る。それを「ご出勤」と呼んでいる。仔猫がご出勤の間に掃除機をかける。

仔猫たちといっしょに遊びながらプラコッテも成長しているようである。下りられなかった屋根も、仔猫たちがさっさと上ったり下りたりするので覚えたようである。とはいえ、片目であることが影響している。
仔猫が母親から貰った免疫力は3ケ月ぐらいでなくなってしまう。だから、このころに病気が多い。青いリボンのチェコがゼーゼーいいだした。死んだら子どもたちが嘆くだろう。そこで医者につれていくと肺炎なのだという。インターフェロンと栄養剤のサプリをくれた。このサプリは高カロリーなのだそうだ。獣医学分野も進歩著しいようだ。愛犬愛猫家が多いものね、ここを見落とすわけはない。

5月9日チェコが死んだ。わずか2ケ月の短いいのちだった。
checo
青いリボンのチェコ

夕方チェコの死を知った小学生たちが墓に花をかざり、手を合わせる姿が見えた。かわいい姿だった。

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ばら

2005-05-08 01:25:58 | アート・文化
red


私はバラが好きだ。姿も香りも好きだ。特に大輪のバラが好きだ。以前庭で40種類60本のバラを育てていた。ほとんどが大輪のハイブリット株だった。農薬を使わないので早起きしては害虫を捕まえていた。虫は平気である。アリマキは素手でしごくと、指が緑色に染まった。蕾が膨らんで、明日あたり開くだろうと期待していると、茎を虫にやられて蕾が色あせて下を向いているのにがっかりしたことは何度もある。そのかわり花開いたときの凛とした美しさは最高であった。そのバラも今は1本も残っていない。最近ではバラの季節にバラ園に出かけては美しく咲いている姿をたのしんでいる。とはいえ、バラ園のバラが最高の時に出会えるとはかぎらない。自分で育てていれば、最高の時に接しられるものを、とちょっと残念ではある。

ばらの花びらで砂糖漬けをつくったことがある。花びらをむしって、ばらばらにし、砂糖でにつめ、砂糖をふった砂糖菓子だ。ケーキのかざりに使うためだ。しかし大事に育てた花びらをむしるのは、しのびなかった。盛りが過ぎた花びらはぱさぱさしていて出来上がりはいまいちだった。香りは残ったが、色は煮詰めると失われ、全部濃い色になってしまった。そんなことで作るのはやめてしまった。

フォトアルバムにバラの写真を入れた。種類はまだまだあるが入れきれない。ご覧ください。このバラはすべて園芸バラと呼ばれるもので自然界にある種には入らない。

現在自然界のバラ属には100~200の種があると考えられている。バラ属とは学名をRosaというバラの仲間、日本のノイバラもハマナスもこの仲間である。バラ属には普通の植物ではめったに起こらない異種との間の交配が行われ、発芽する種も出来る。要するに雑種が生まれ易いのである。雑種になるということは、元の親の姿がわからなくなるおそれもある。また分類もしにくくなる。植物学者たちにはやっかいなことである。しかしそれゆえに私たちを魅了するこのバラたちが生まれたのだ。いや、まだ園芸家たちのたゆまざる努力によって、新しい園芸バラが生まれ続けている。

日本語の「ばら」と言う言葉は、「万葉集」にある「ウマラ(宇万良)がイバラ(荊)に転じ、それがさらに変化して出来た言葉だそうだ。もっともこのウマラやイバラはとげのある植物をさしていた。
バラが日常生活とかかわりを持つのは古代ギリシャ、さらにブームとなるのはローマ時代。ローマの初代皇帝アウグストゥスの時からバラは日常生活を潤すものとなっていった。あの暴君ネロはバラの愛好家で、晩餐や酒宴のとき、天井から来客の上にバラの雨を土砂降りのように降らせるのが好きだった。食卓ばかりか、回廊や歩道もバラで埋めたそうだ。そのバラはもちろんバラ園で栽培したものであった。とはいえ、まだ園芸バラではない。

pink


さて、バラが園芸化して私たちがなじんでいるバラたちが生まれるのだが、100種以上ある野生のバラから園芸品種に貢献したのは8種、しかもすべてアジアのバラであった。その中には日本のノイバラ、ハマナス、テリハイバラも含まれる。その他には中国のコウシンバラとローザ・オドラータ、小アジアのローザ・フェティダ、ローザ・モスカータ、ダマスクバラである。
バラといえば、ヨーロッパを連想してしまうが、19世紀でさえ、ヨーロッパで栽培されていたバラは4種にすぎなかった。


「つづく


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引越し中

2005-05-05 21:55:21 | 

いきなりケーキのレシピがこれでもかこれでもかと続き、なんだろうと思われるだろう。実はHPから引越し中なのである。
しかも私の特技の一つはケーキ作りなのである。食べることに興味があるから、当然と言えば当然だろうが、料理は大好きである。ケーキは食べるのはもちろんだが、作るのはそれ以上に好き。好きこそ・・というわけである。しかも凝り性である。
食べものにはポリシーを持っている。ただ作ればいいというのではない。

ご馳走するとお菓子やさんになったらとよく言われる。その言葉はありがたいが、さりとてお菓子やさんになる気はない。気が向いたときにつくって、人にご馳走して「美味しい」と言われるのがいいのである。
ケーキは毎日のように作っている。シフォンが多い。
シフォンは絹のようなという意味である。これを作り出したのはアメリカの保険屋さんだった。絹のように滑らかで、しかも食感もある。水を使い、油をバターの代わりに植物油にしたことがきいているのだ。アメリカ生まれのケーキだから、雑である。しかし美味しい。
イチゴが出回っているので、ここのところスプリングロールを作る回数が多い。ロールの生地はスフレの生地である。

ケーキは好きなのでどこへ行ってもよく食べ歩いたが、最近は食事をちゃんtpすると間食ができなくなったので、残念ながらケーキを食べ歩くことはしなくなった。

引越しはまだまだ続く。でもケーキのレシピは一応移し終えた。やっほー!

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ケーキ作りに

2005-05-05 21:38:06 | ケーキレシピ

材料
私がしているケーキ作りに用意しておくと便利なもの
作り方
◇ドライフルーツのラム酒漬け
梅酒用のビンにレーズン・プラムを入れてラム酒をひたひたになるくらいにしておく。
ときどき上下をひっくり返して。
1年以上寝かせるとアルコールの匂いも度もとんで、レーズンの味もまろやかになる。
私は大きなビンにいくつもつくって、ひとつがなくなると、次を仕込むと言ったようにして使っている。
2年は寝かしている。

◇レモンやオレンジの皮を利用して
無農薬のレモンやオレンジの皮は5mm幅に切って、水に漬けておく。
それをたっぷりの湯で、湯を取り替えながら柔らかく茹で、水を切って同量の砂糖で煮詰める。
砂糖液がなくなるまでコチコチにはしない。こちこちにしてグラニュー糖をまぶすと、ピールになる。お茶うけにもいい。
ケーキに使うには全部煮詰めないで少し水分を残して、
やわらかめのときにビンにいれ、たっぷりブランデーをかけて冷蔵庫に入れておく。
1年ぐらいは使える。糖が少なく、水分が多いとブランデーをかけてもカビる。

◇コーヒー・リキュールをつくる。
市販のコーヒーリキュールは甘すぎるので、果実酒用のブランデーに砂糖とコーヒー豆をいれて保存する。
アルコール分が飛んでから使う。1年以上かかる。

◇バニラ・ビーンズをブランデーに入れて香料に。
バニラビーンズを切って、ブランデーのなかに漬ける。香りと味がいっしょに楽しめるから、ケーキのときに使える。

◇サクランボやモモ、ラフランスのコンポートをつくり冷凍にしておく。ワインと砂糖だけでさっと煮てさめたら冷凍する。
レアチーズに入れたり、解凍してデザートにも使える。
アルコールがほしいときは、解凍したものをワインの中につける。

◇カフェ・ソース

 グラニュー糖   120g
 水         50cc
でちょっと苦めのカラメルソースを作る。
火を止めて暑いうちに、っこい以下の水で溶いたコーヒーを入れる。沸騰するので注意!
 インスタントコーヒー     20g
 熱湯       120cc 

これをビンに入れておく。

シフォンをつくるときの油は、中鎖脂肪酸とかヘルシーといったものでない普通の植物オイルを。中鎖脂肪酸の仲間の油は気泡を消す作用があるらしく、ふくらみがわるくなる。オリーブオイルでもOK.

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くるみのケーキ

2005-05-05 21:34:09 | ケーキレシピ
材料
くるみ   100g (刻んでおく)
バター    80g (溶かしておく)
たまご     3個
さとう   100g
塩     小さじ1/3(3分の1)
薄力粉    50g
全粒粉    50g(グラハム粉)
シナモン  少々
作り方
1:粉をあわせてふるっておく。
2:角型(18×18cm)にバターをたっぷりぬり、刻んだくるみの半量を貼り付けておく。
3:ボールに卵をほぐし、さとう、塩をいれ、湯煎にかけ、固くあわ立てる。
4:残りのくるみ、粉、溶かしバター、シナモンを入れあわせる。
型に流しいれ、
   160℃~30分

焼きあがったら熱いうちに型からひっくり返してはずし、
網の上でさまし、冷えてから切り分ける。


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