なぎのあとさき

日記です。

「白痴」

2009年11月18日 | 読書メモ

ドストエフスキーは
十代のころ片っ端から読んだので、
私の血になって流れてるんじゃないか、
と思えるくらい小説の世界にスッポリはまった。

といっても、
初めて読んだときもそうだった気がするけど。

忘れてた登場人物も多かったけど、
どの人物も、魅力たっぷり。
トーツキイを除いて。
ひとクセもふたクセもある激情家で、
根はいい人ばかり。
かわいそうだけど、美しい人たち。

特にかわいそうなガーニャ。
ナスターシャに足蹴にされ、
作者にも散々ないわれような上、
アグラーヤにまで?!

初めて読んだとき
ナスターシャ・フィリッポブナに
心酔したもんだけど、
読み返してみると
レーベジェフも、イヴォルギン将軍も、
コーリャも、リザヴェータ夫人も、
アグラーヤも、
エヴゲーニィ・パーブロヴィチも、
ロゴージンも好きだ。
イポリートだって憎めない。

ガンカは、
まぁふつうかな…

またいつか面白く読み返したいので
内容には触れない。

白痴 (上巻) (新潮文庫)

白痴 (下巻) (新潮文庫)
コメント