引き潮の由比ガ浜。
3月に入っても、
雪が降るほど寒い。
低気圧が日本を囲み、
先の読めない天気。
ちょっとした晴れ間に海へ。
その日はメガネで冴えない気分。
砂浜にしゃがんで
シナモンロールを食べていて、
Cに「冴えね~」といわれたすぐ後、
トンビにシナモンロールを持っていかれた。
冴えない人は狙いやすいのか。
人も少なかったので、
残りも全部投げた。
もうないよ~、という頃には、
トンビたちはとっととひきあげていた。
それを見ていたカラスは、
いつまでも私たちの周りをうろついていた。
東京のカラスより小ぶりで、
親しみのある顔。
建長寺に行くと、
沈丁花は満開に近づいていた。
BGMはBold as love。
その夜見た夢。
夕暮れのジャメイカの海で、
Cと一緒に泳いでいる。
Cは沖の方へ行ってしまい、
私は浜辺に戻ると、
パレードを待つような人だかり。
日が沈み、暗くなると、
空いっぱいに、無数の、
シルバーブルーに光る、
魚みたいな戦闘機が現れる。
きらきらの隊列が万華鏡みたいに、
空に広がっている。
たまに、その中の一機が、
海すれすれに急降下してくる。
近くまで来ると普通の戦闘機の大きさで、
少し怖くなる。
Cは大丈夫だろうか、と思うけど、
姿が見えない。
突然目が覚めた。
海を見ると脳がすっきりして、
いい夢を見れる。