存分にお外を堪能した殿ちんは、
次の日は寝たおしていた。
それまで毎日明け方に私の腹に乗り、
ふみふみタイムしてたのに、
来やしない。
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3時頃、長者が崎に着く。
フラット、無風。
日射しはギンギン、潮温もちょうどいい。
浮き輪の女の子に、
泳ぎすごいね、と声をかけられた。
離れ岩まで泳ぐ。
潮が濁ってて、魚が見えなかった。
先週は小さい魚のほかに、
大きな尾びれの鯛らしき魚を見た。
サバらしき魚が元気に飛び跳ねていた。
岩のまわりを泳いだり、
岩の上で寝転んだり。
ウネリが出た気がして陸に戻る。
長いこと水に入ってたので、重力でふらふら。
本は、レイモ「夜の魂」。
月から見た地球の話。大きくて美しい。
彗星の話。
沈むのが早くなった太陽を見ていて、
太陽も恒星のひとつなんだなぁ、
としみじみ思う。
宇宙の中では、小さめの、黄色い星。
3連休中のせいか道が混んでた。
由比ヶ浜方面に向かう海の上、
西に高くアルクトゥルスの橙色。
大きな蠍座。猫の目星。
その下で、ピンクや緑の稲光。
お寺についたらもう暗い。
一歩中に入ると、とろけそうな甘い空気。
空には、大三角形まわりにたくさんの星が煌めく。
ベンチでストレッチして、帰ろうとすると雨。
人のいない境内の真ん中で、
いつものニャンコがくつろいでいた。
気持ちよさそうに身体を伸ばして。
邪魔しないように、
遠巻きにお顔を見ようとしただけで逃げた。
帰りに碑文谷のダイエーで、
おじさんたちが私の顔をじっと見てくるので、
そんなに美人かしら、と思っててふと
エレベーターの鏡を見たら、
黒さにびっくり。ノーメイクだし。
帰って、久しぶりに鍋。
食べ終わったとたんにがん寝。
ビーが棚に飛び乗ろうとして
足をすべらせてそのままストンと落下したそう。
夜中に、なんかクサイので、床を見たら
ありえない長さのウンすじがついてて
掃除しながらやるせない気持ちになった、とダー。
次の朝まだにおうので調べたら
椅子の足裏に大量にこびりついてて、
こそぎ落としながらやるせない気持ちに。
私の爪はウンこそぎのためにあるのではない。