なぎのあとさき

日記です。

檸檬の月

2012年10月02日 | お散歩

台風一過、雲ひとつない天気。
由比ヶ浜はサーファーの海に戻っていた。
風波で時化。潮温はいい感じ。
着替えを忘れて、膝まで。
本はカルヴィーノ「魔法の庭」

山へ。お婆ちゃん宅の手前で、
ふわりと、とんでもなく甘い、いい香り。
「金木犀でしょ」といわれるまで気づかなかった。
もう咲いてる。まだ百日紅も咲いてるのにナー。

天狗のところまで行った。
お宮の前の水の入った石の台のところで、
水浴びするカラスがいた。
頭を突っ込んでは、ぶるぶると水をはらい、
そこらじゅうを水びたしにしていた。
その後はお宮の屋根の上で西日にあたり、
気持ちよさそうに「くぁ」とつぶやいていた。

そのカラスを話題にしてたら、
今度は私たちの真ん前の電線の上にとまり、
自慢の嘴を研ぎ始めた。面白い奴。
それから女郎蜘蛛の巣の上に来て、
巣を揺らしていた。蜘蛛多い。
その後もずっといて、お宮の屋根で
顔を横に向けて長い嘴を見せつける
キメポーズを何度もしていた。

富士山が雲の上に見えた。
西日の中にいると、世界が黄金色。
リスが高いところに3匹。
げたげた鳴く子、
ツクツクホーシの声も聞こえた。

帰り途、出たての月がレモン色(一句)
シロップ漬けの、レモンの輪切り。
とっくり見ようと来た道を戻り、
また海に出る頃には白く輝いていた。
さそりがもう海の上すれすれ。
オリオンがくるぞー!

夏の特別運転が終わり、
冷えやら鐘前の頭痛やら貧血やらいろいろ戻ってきたCと私。
8月はすでに切なくて、9月はやけくそ、
10月はおばあちゃん。

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夜「グラン・トリノ」(2回目)

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