なぎのあとさき

日記です。

1年

2021年09月10日 | 日々のこと


よーしよし


いーこいーこ


よーしよしよし

水陸両用のワンマイルウエアを揃えよう!とサーフパンツなど注文したらいきなり涼しくなってしまった。
サーフパンツは2回ポチってたみたいで同じのが2枚届いた。

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近所のとんかつ屋の話。
チェーン店でとんかつ自体は美味しいんだけど、付け合わせの漬物2種、赤だし、キャベツのドレッシングすべてが甘酸っぱい。単品で頼んだアジフライのタルタルも甘酸っぱい。アジフライは醤油派なんだが、醤油がテーブルにない。
だいたいとんかつのソースも甘酸っぱいので、すべてが甘酸っぱいのだった。
同じチェーンでも和幸なんかだと、漬物はきゅうりやナスで塩味だし、味噌汁はしじみ汁で塩味が効いてる。とんかつの付け合わせには塩味がほしい、胡麻はいいから。いき届いているようで残念
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9月10日、一年が経つ。
今年はプルーストの生誕150年だそうで、文芸誌で特集が組まれたりして、《眠るアルベルチーヌの胸に手を置いて、上下に波打っているのを感じる》場面を読んで、いつもそうしてビーの体に手を置いていた感覚がパッと蘇る。
その頃の《私》は、心情的にはアルベルチーヌに憂いていて、そこは全く反しているが、物理的な描写になると読みながらいつもアルベルチーヌにビーを重ねていたので、文章自体が記憶のトリガーになってるみたい。
心情の部分にしても、語り手はこんなこといってるけど、私はこうだ!といちいちつっかかって読んでいたので読書の時間が濃かった。
前半部分は河原で読むことが多かったけど、アルベルチーヌと部屋で過ごす《囚われの女》はずっと部屋で、ビーのそばで読んでいた。《逃げ去る女》に入った頃、ビーは空へと逃げ去っていた。
一年前、夕方の風に初めて秋を感じた日だった。
今年は、9月1日から秋らしかった。残暑の戻りが伸び伸びで、9日の今日も雨。明日は晴れるだろうか。
ビーは天国で楽しくやってるかな。

そして、9月10日はマオちゃん1歳の誕生日でもある。
マオちゃん1歳おめでとう!元気いっぱいで誕生日を迎えられたことに、万物のすべてと猫神様に感謝。

8月の終わり~9月のはじめが誕生日と聞いていて、ビーの誕生日8月31日と迷って、生まれかわりの可能性は捨てられずに9月10日に設定。マオちゃんの年齢とビーの天国年齢は同い年。

1歳になったマオちゃん、まだまだ子どもらしく、フルスロットルでよく遊ぶ。さんざん走り回っても息が切れない。
体重は4キロ弱で成長途上。ご飯にガツガツはしてないけど、よく食べて、少しずつ大きくなっている。

好物はよくわからないけど、ロイカナのレトルトが好きなのと、鶏肉も魚も何でも食べる。

子猫カリカリは卒業し、今はモンちゃんにつきあってダイエットカリカリが標準食。といっても半分は、モンちゃんの好きなゼッピンや銀スプを混ぜたもの。おかかふりかけも2ぴきとも好き。

お昼寝中のマオちゃんを見に行くと、目を開けて「ニャアオ」と、語尾を少し上げ気味で鳴くのが異常に可愛くて、キュン死させられそう。


洗って乾かしてた米びつにいつの間にか入ってたマオちゃん。
キュン死させられそう。

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天気が良くなくてコロナまっさかりの9月上旬、本はいろいろ読んでいた。
「東京の昔」は明治のはじめ頃、戦争に敗ける前の東京・本郷や銀座をぶらぶらしてる人の話で、自転車のブレーキを発明しても、量産して工場なんか作ったら忙しくて今の生活ができなくなるから困る、というようにお金にがっつかないのが当たり前で、人も町の空気ものんきで、いい。

「神戸・新神戸」はうって変わって戦時中の話で、神戸のホテルに身を寄せる邦人・外国人ともなりふり構わず生きようとするが、空襲でホテルが全焼して死体が山になっている。女性は身を売るのが当たり前だし、語り手も女に頼まれて子どもの種付けをするなどカオスなのだが、出てくる人は生き生きしていた。

「キャ◯テンサンダーボルト」一気読み。イーストウッドのサンダーボルトが久しぶりに観たくなったけど、dvd行方不明。捨てたかな。
二人の主人公はそれぞれ今の自分にうんざり、小学校の自分に合わせる顔がない。が、あるのかないのか分からない宝を目指して、銀髪の怪人を出し抜きながら進んでいく。二人に同行してる黒いカーリー犬の扱いが素晴らしい。映画館で老婆にもらうご飯が、わざわざオーガニックフードであると書かれていて好感がもてる。犬の表情から推察される犬のおしゃべりも秀逸で、ここぞという時に活躍してかっこいい。

「追い◯かれた者たち」これも止まらず一気読み。中上のようなクーリンチェのような、やり場のない若さ。登場人物の誰一人として共感できないし、こんなふうに人はしゃべらないだろう、という語りが長いのだが、読ませる!圧倒的。
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