
3月30日
寒い日が多くて、桜はゆっくり。雨もちょこちょこ降るので今年は雨に当たってない満開の桜をポカポカ陽気の中で見ることが、心ゆくまではできなかった。
暖かい日の仕事前に一回り、近所の桜を巡ったときも散ったところとつぼみが混在しててどうも花数が少ない気がした。

2月のように寒い晩、ベッドで寝てたら鼻にちょんと何かを感じて目が覚めると目の前にモンちゃんがいた。布団に入れてほしくて私のところにきて、濡れた鼻をちょんと私の鼻に当てたのだった。こんな優しい起こし方が、この世にはあったのですね。
猫は寝てる私の腹の上にドーンと着地して首や顔を踏みながらベスポジを探すものだと思ってたけど。
布団に入れるとモンちゃんは私のハラムネに乗り、ごろんところがって私の脇腹にぴったりくっついて腕枕におさまった。暖かさと幸せですぐに寝た。
モンちゃんたら、かわいげのかたまりなんだからー。
マオちゃんもちょっとずつ腕枕で寝るようになってきたのだが、私の顔が近いのはイヤみたいで、なるべく顔から離れて手首のほうを枕にする。
チラッと見ると目をパチンと開けてることが多く、まだリラックスしきれていない。
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マンボウもあけたので外へ飛び出す週だった。
月曜は久しぶりのヨガ。火曜はふつうにプールとサウナ。水曜は新宿で映画メモリア。
2時間ちょっと、音と映像に身を委ねる。雨のシーンやバンドのシーン、街中で踊る二人のシーン、魚をさばくおじさんとのシーンとか、どのシーンも良かったなあ。
見えたり聞こえたりするのはほんの一部で、実際の世界はもっとずっと広く、どこまでも伸びている感じがした。わからないことが多くて面白かった。
映画の前、近くでラーメンを食べたらまずかった。
木曜はヘアサロンへ。
ヘアサロン業界で一番進歩したのは縮毛矯正で、年齢的な制限もないそうで良かった。
Iさんは前の日花見で飲み過ぎたーとか海外に行きたいーとか相変わらず軽くて、笑ってしゃべってるうちに終わった。
髪は別人のようにきれいにまとまった。
帰りに雨がふりそうだったけど、前に住んでた家の近くまで花見散歩した。

S観音は残念ながら門が閉まっていたけど、住んでた家もそのままあって、そこに住んでた2年半は殿ビーは外への出入り自由で、風景のいたるところに2ぴきがいて、今もいるような気がして、よくわからないけど2ぴきを近くに感じて、涙が出た。今はいないとかじゃなく、風景とともにいつもいるような、風景ってすごいなあ、と感動する涙だった。

金曜は懐石やさんに取材に行って仕事の相方に1月ぶりに会ってランチ。その後、河原のおじさんチームのお花見も行って、桜の下にしばらくいた。つぼみもたくさんあり、花吹雪も舞っていた。夜はズンバ。

土曜は大変お世話になってるバレエ教室の発表会で川崎へ。3時間半もあったけどそんなに長い感じもせず楽しんだ。プロダンサーによる特別プログラムは、ダンスも音楽も素晴らしくかっこよかった。
週末はもうないと思ってたのにまた10℃をきる寒さで、海は行かず。今年は寒さのキレがわるすぎる。
先週の怖いしつこいめんどくさい一幕について、まだ息苦しいものがあり、海に行く気はしなかった。
わるぎなんてなかったし逆ギレしたわけでもなくただ、それ(時間に正確でないこと)はお互い様ってだけの話なのに、一方的に責めたてて、自分を泣かせる人にわざわざ会いたいと思えない。
日曜は雨のなか、また新宿で「たぶん悪魔が」。70年代のパリの空気と、とある若者の虚無感と絶望を、若者たちの動きや行動、少ないセリフでまざまざと見せてくれる。この映画もわからないことは多くて、最近はわからないことほど面白い。画もフランス語の詩のようなセリフもかっこよく、特にラストシーンはしびれた。こういうとき、崇高なことを考える。聞きたいか?
コインや紙幣の使い方もかっこいい。電子マネーの時代には撮れない映画。
前の日にアマプラでパ◯サイトを見たのだが、分かりやすく二項対立の物語になっていて嘘っぽく見えてしかたなかった。
ブレッソンに戻り。70年代は皆当たり前に毛皮着てたし海洋汚染、自然破壊も全盛期で、時々はさまれる公開中止になるほどの衝撃ドキュメント映像は見てるのもしんどかった。もう一度見れる気がしないほど。その頃よりはマシになったのだろうか、と思いながら新宿の街に出ると駅前にペットショップがあって何も変わってねーなと思った。
三国一で初めて暖かいうどん。鍋焼きうどん。