学力テストを分析する(1)
07年4月に行われた文部省の小学校6年生と中学3年生を対象とした「国語」と「数学」の全国学力テストは、「A」は「基礎的知識」、「B」は「知識の活用」(応用力)を問う内容で、結果は「知識」を問うA問題が70~80%台、「知識の活用」を問うB問題が60~70%台と10~20ポイント低かったとのこと。
日本の教育は以前から文章を読み、それを理解する「読解力」、知識を活用する応用力、これらを相互に構築して多角的・総合的に思考して情報発信する創造力に関わる能力の育みに不足があると言われているが、「基礎的知識」を「知識の活用」に連動させ得ていない従来からの姿がテストの結果にストレートに現れたということなのだろう。
先ずは小学校6年生の「国語」のB問題と解答から、できるかどうか、「知識の活用」(応用力)の不足がどういう状況にあるのか、見てみることにした。先ずは問題と解答を見て、それから思ったことを解説したいと思う。私自身の考えは途中途中に青文字で示した。問題用紙は縦書きだが、便宜上横書きに変えた。
* * * * * * * *
小学校第6 学年/国語B
注 意
1先生の合図があるまで、中を開かないでください。
2調査問題は、1ページから16ページまであります。
3問題によっては、メモらんがついていますが、使用してもしなくてもかま
いません。
4解答用紙は、両面に解答らんがあります。解答は、解答用紙にすべて書き
ましょう。
5解答用紙の名前のらんに、学校名・組・出席番号・性別・あなたの名前(
漢字とフリガナ)を書きましょう。
6解答時間は、40分間です。解答が早く終わったら、よく見直しましょう。
(「注意」は口頭で伝えるべきではないだろうか。一度の口頭伝達で頭に入れることができるかどうか、集中力は常に教育の必須事項となっているはずだからである。どのような場合でも集中力を求める機会を用意すべきであろう。特に問題数は前もって知らされているだろうし、名前、学校名等はどこに何を書き込むかそれぞれに欄が印刷されているだろうから、注意書きするのは二重手間となる。)
問題は、次のページから始まります。
【1】次の記録は、六年生の大林さんの学級で、「一年生と楽しく交流しよう」という議題について話し合った様子です。よく読んで、あとの問いに答えましょう。
司会 それでは、一年生と楽しく交流するための計画について話し合いま
す。遊びの内容、準備の分担(ぶんたん)、今後の日程の三つにつ
いて順番に話し合います。まずは、遊びの内容について話し合いま
す。一年生と六年生がいっしょに遊ぶときに、どんな条件だったら
よいか意見を出してください。
大林 ぼくは、一年生が喜ぶために、人気がある遊びを考えたらいいと思
います。
山本 わたしは、一年生がやりやすいように、ルールの簡単な遊びがいい
と思います。
1司会 そのほかに意見はありませんか。(発言がないのを確か
めて)今出されている条件は、「一年生に人気があること」、
「ルールが簡単であること」の二つです。この二つの条件に合
った遊びにするということで、話し合いを進めてもいいです
か。
全員 いいです。
2司会 それでは、この二つの条件に合う遊びを考えて、提案してく
ださい。
池田 ぼくは、ルールが簡単で、とっても人気があるぶらんこで遊んだら
いいと思います。
木村 わたしは、一年生がよくやっていて、ルールが簡単なおにごっこが
いいと思います。一年生と親しくなるには、交代で順番にやるよう
な遊びではなくて、一度にたくさんの人で遊べる遊びがいいからで
す。
小松 それだったら、ぼくは、長なわとびで遊んだらいいと思います。一
年生も休み時間によくやっていて、特にむずかしいルールもなく、
みんながいっせいに遊べるからです。
3司会 これまでに三つの遊びが提案されました。「ぶらんこ」、
「おにごっこ」、「長なわとび」です。提案の中には、先に決
めた二つの条件以外の新しい条件も含まれていました。それ
は、【 ア 】という条件です。
この条件を加えて話し合いを進めてもいいですか。
全員 はい、いいです。
~(話し合いが続く)~
1.3司会の【 ア 】の発言の中に入るふさわしい言葉を書きま
しょう。
2.1司会から3司会までの発言を通して見られる進め方の良いと
ころを書きましょう。
【正答例】
(例) 「一度にたくさんの人で遊べること」
(例1)「出された意見をまとめ、条件に合わせて話し合いを進めてい
る」
(例2)「話し合う内容を示し、その内容で話し合いを進めていいか確
かめている」
(この問題を正答例に近い内容で正確に答えることができたなら、読解力は相当高いと言えるのではないだろうか。しかし質問は「一年生と六年生がいっしょに遊ぶときに、どんな条件だったらよいか」ではなく、「一年生と六年生がいっしょに遊ぶにはどのような遊びがいいか」内容から問う方が現実問題としては小学高学年生にはより自然な形であるように思える。最初から条件を限定するのではなく、どのような遊びがいいか説明する過程で様々に提示されることになる条件をも検討の課題として議論を進め、集約していく。例えば
生徒「ドッジボールがいいと思います」
司会「なぜどっちボールなのですか?」
生徒「大勢で遊べるし、スリルがあって、楽しいいから」
「六年生が投げるボールはスピードがあり過ぎて、一年生は受け止め
ることができるだろうか。まともに当たった場合危険だと思います」
生徒「じゃあ、六年生は左投げにしたら?それも手加減して投げる。スピ
ードを抑えることができるし、とんでもない方向に投げたりして、面
白いかもしれない」
このような会話に提示された条件や議論の進め方等を質問する。テストの設問にしても現実に即した方法でないと身につかないように思う。)
【2】川本さんの学級では、ごみを減らす取り組みの一つとして、身近な紙の問題を調べ、新聞にまとめて書くことにしました。
そこで、紙についての資料を集めました。次の資料を読んで、あとの問いに答えましょう。
※段落のはじめにある数字は、その段落の番号を示しています。
【資料1】
1.家庭や地域などから毎日のようにさまざまなごみが出されます。ごみの
量をこれ以上増やさないようにするために、わたしたちに何ができるで
しょうか。また、資源として大切に使うために、どのようなことができ
るでしょうか。身近な紙の問題を例にして考えてみましょう。
2.紙は、わたしたちのくらしの中でなくてはならないものであると同時に
、産業や文化を支える大事な働きをしています。トイレットペーパーや
ティッシュペーパーなどは、生活用品として、また、新聞や雑誌などは
、情報と知識を伝えるものとして、はば広く使われています。
3.一般に紙は、「紙」と「板紙(厚手の紙のこと)」に区分されます。新
聞、雑誌、印刷用紙、コピー用紙、ノート、ティッシュペーパーなどは
、「紙」に区分されます。段ボールや紙箱用のボール紙などは、「板紙
」に区分されます。
4.日本の紙と板紙の生産量は、二〇〇二年(平成十四年)には、世界第【
ア 】位となっています。そのほとんどは国内で消費しています。
5.社会や経済発展にともない、紙はより多くの分野で使われるようになり
、新しく木から作り出す紙だけでは不足するようになってきました。そ
こで、①一度使い終わった紙を古紙として、再生利用することが世界的
に重要な課題となってきました。紙の原料である森林を守るためにも、
古紙を利用して、むやみに木を切ることがないようにする必要がありま
す。
6.古紙には、新聞紙、雑誌、段ボール、紙パックなど、いくつかの種類が
あります。中でも、新聞紙、雑誌、段ボールの三種類が、古紙の大部分
をしめています。
7.古紙の再生の方法としては、同じ種類の紙に生まれ変わることが多くな
っています。段ボールの古紙は段ボールに、新聞紙の古紙は新聞紙にな
ります。そのため、同じ種類の古紙はひもでくくり、まとめて回収に出
すことが大事です。また、水にぬれていると再生しにくくなったり、金
属が付いていると手間がかかってしまったりします。回収に出すときに
少し気をつけることで、古紙の再生に役立つことになるのです。
8.このように、わたしたちの身近なところから古紙の再生利用を進めてい
くことは重要です。古紙を使って紙を生産し、古紙からできた紙をさら
に再生利用することで紙のごみを減らし、資源を有効に活用することが
できます。②わたしたちの身近なところからごみを減らすことを考えて
、取り組んでいくことが必要ではないでしょうか。
(紙・板紙の生産量の世界上位8カ国)地域別に整理したもの)
(アジア)
中国 3541万トン
日本 2900万トン
韓国 946万トン
(北アメリカ)
アメリカ合衆国 7534万トン
カナダ 1953万トン
(ヨーロッパ)
ドイツ 1749万トン
フィンランド 1263万トン
スウェーデン 1043万トン
(1トンは1000kg)
総務省統計局 「世界の統計2006」による
1.資料2をもとに、資料1の第4段落の【 ア】の中に入るふさ
わしい数字を書きましょう。
2.資料1の第5段落に、①「一度使い終わった紙を古紙として、再生
利用することが世界的に重要な課題となってきました」と書いてあります
が、なぜ、重要な課題となってきたのですか。
その理由を本文中から探がして、二つ書きましょう。
【正答例】
1.3
2.(例)新しく木からつくりだすかみだけではふそくするようになっ
てきているから。
紙の原料である森を守るためにも、古紙を利用して、むやみに木を
切ることがないようにする必要があるから。
(太字で書いてあったり、下線を引いてある箇所に答のカギが潜んでいるから、特に注意して読むようにと前以て指示されていて、テストのテクニックとなっているに違いない。テストの点数もテクニックが力となって成績が水増しされる。出題の傾向を探り、模擬テストを行って学力テストに備えていた学校も多くあったかもしれないが、「傾向と対策」もテクニックに当たる。
本来は生徒自身に下線を引かせるべきべきだろう。どこが重要か自分で判断させる。どこに下線を引くかは読解力と集中力が関係する事柄だからである。大人が最初からお膳立てしておいたのではただ単に従うだけ、なぞるだけで済み、読解力や集中力を逆に殺ぐことになる。
テストの仕様自体が教育方法として既に間違いを犯しているのではないか。)
3.川本さんは、資料を読んだあと、次の「地球わくわく新聞」の記事の下
書きを書くことにしました。あとの問いに答えましょう。
地球わくわく新聞《第二号》
★今回の特集★
わたしたちのくらしとごみ
★発行日平成十九年五月九日
★学校や家庭、さまざまなところから出されるごみ。
ごみの問題をこのままにしていたら大変です。
古紙を再生しよう
みんなで気をつけよう!
★古紙を回収に出すときに守ること★
○同じ種類の古紙はひもでくくり、まとめて出すこと。
○【 イ 】
ごみを減らすために!
【 ウ 】
(1)新聞記事の【イ】の中に、「紙を回収に出すときに守ること」をさ
らにもう一つ書くことにしました。本文の内容に合わせて、一つ目と
同じような書き方で書きましょう。
(2)資料1の第8段落に、②「わたしたちの身近なところからご
みを減らすことを考えて、取り組んでいくことが必要ではないでしょ
うか」と書いてあります。そこで、新聞記事の【ウ】の中に、自分で
もできるごみを減らす取り組みを書くことにしました。あなたなら、
どのような取り組みをしようと思いますか。次のことに注意して、
八十字以上百二十字以内で書きましょう。
<注意>
○あなたが見たり、聞いたり、読んだり、体験したりしたことなどをもとにして、具体的に書くこと。
【正答例】
(1)(例)水分を取ってかわかしたり、金属を取り外したりしてから回
しゅうに出すこと。
(2)(例)ごみとしてすてるようなものをできるだけへらすことがたい
せつです。店に行って、おにぎりを一個しか買わなくてもふ
くろに入れてくれますが、そのふくろを使わずに家からバッ
グを持っていくようにしたいものです。
(この質問は世間一般で普段言っていること、言われていることであり、あるいは学校で取り上げさえすれば、教師が必ず言うこと、生徒が必ず聞かされることの域を出ていないのではないのか。文章が言っていることの中から、解答に当たる箇所をなぞり出すことでほぼ完結する。確かに「読解力」と言えないこともないが、世間一般が言っていること、教師が言っていることを文章からなぞり出し、それを答案用紙に反映させるだけで完結するから、自分自身の考え・思想に発展させる余地がないのではないのか。発展させる余地の提供となっていない。既知の情報を解答用紙に写し変えるだけの作業を求めていることにならないだろうか。)
「小学6年生学力テストを分析する(2)」に続く
「小学6年生学力テストを分析する(1)」から続く
【3】中川さんの学級では、夏休みに読んだ本の中で心に残ったものを感想文に書き、図書新聞にのせることにしました。先生が、感想文の書き方の勉強になるように二人の感想文をしょうかいしました。同じ本について書いた二人の感想文を読んで、あとの問いに答えましょう。
<青木さんが書いた感想文>
――主人公あゆみの印象的な言葉。「いつもそばにいていっしょに行動することだけが友達じゃない。ときにはきょりを置き,友達を見守ることが大切だ。」わたしは,この本を読んで,はげまされ,勇気をもらいました。
あゆみは,親友とささいなことでけんかをします。少しずつ二人の心ははなれてしまい,落ちこんでいきます。そんなとき,全く気が合わないと決めつけていた別の友達が,「気にしすぎだよ。そのうち,仲良くなれるよ。」と声をかけてきました。話すことが少なかった友達が,声をかけてくれたことで,あゆみは元気づけられ,前向きな気持ちになれたのでした。
わたしは,この本と出会ってから,いろいろな人と広くかかわることができるようになりました。少しのけんかは気にせずに,できるだけ多くの友達をつくろうと思います。この本に出会うことができて,本当によかったです。――
(「そのうち、仲良くなれるよ」は「また前のように仲良くなれるよ」という「仲直りできるよ」の意味なのだろうか。「そのうち、仲良くなれるよ」は厳密に言うと、「仲良くな」りたい関係を望みながら、現在「仲良くなれ」ない状態にあることを言い、新しい関係についての言及でなければならない。以前「仲良く」あった関係は含まないはずだから、文章自体の間違いということになる。)
<高橋さんが書いた感想文>
――わたしは,「相手のきげんをとったり,合わせたりするのは,本当の友達とはいえない。」という主人公あゆみの言葉をうまく受け入れられません。この本を読んで,人と人とがつながることのむずかしさを改めて考えました。
あゆみは,親友とうまくいかなくなったとき,今までとはちがう見方をしました。少しずつはなれていく関係になやみながらも,新しく友達との関係をつくることができました。いつまでも考えこまず,気持ちを切りかえるようにしたのです。あゆみは自分にとって本当の友達とは何かということの答えを見つけたのです。
わたしも,あゆみと同じような体験をしたことがあるのですが,うまくいきませんでした。広く人とかかわり,新しく友達を見つけていくことは大事です。だからといって,すぐに気持ちを切りかえるのはかんたんではありません。これからも,人と人とのつながりについて,考えていきたいと
思います。――
先生は、この二人の感想文はどちらも良い書き方だとみんなにしょうかいしました。二人に共通する良い書き方とは、どのようなことですか。二つ書きましょう。
【正答例】
(1)(例)自分の体験をもとにした感想や意見、決意が明確であるこ
と。
主人公の言葉を使ったり、物語のあらすじをまとめたりし
ていること。
(二つの感想文から解釈できることは、主人公あゆみが親友と別れ、新しく友人をつくったということで、「そのうち、仲良くなれるよ」のアドバイスを無効としたことになり、その無効が新しい友人関係へと発展したキッカケの説明がなければ、持ち出し不明の「感想文」となる。「話すことが少なかった友達が,声をかけてくれたことで,あゆみは元気づけられ,前向きな気持ちになれ」て、仲違いした友人と関係修復に至ったというなら、話は分かる。
この手の設問に対する模範解答例は殆どの感想文テストに当てはまることにならないだろうか。自分の体験を基にして感想や意見を述べ、最後に自分はこうしよう、ああしようと決意する文章に仕立てなさいと教えることが可能でパターン化できるから、このような書き方の訓練を受けさえすれば、簡単に引き出せる解答となる。いわば、これも「なぞり」(パターンをなぞる)で解決するテストに入る。)
【4】次は、今村さんの家に配られたお店のちらしです。よく読んで、あとの問いに答えましょう。
スーパーマーケット★まちかど★
営業時間午前8時〜午後8時
お客様感謝セール
5月12日(土)・13日(日)の2日間
おにぎり/110円が80円
サンドイッチ/半額
ショートケーキ/20%引き
クリームパン/150円が98円
いちご1パック/(お一人様1パック限り)30%引き294円
コロッケ/1個70円が2個で100円
(消費税込)
セール期間中(12日・13日とも)食パンを100名様にプレゼント
みなさん、おいで
* * * * * * * *
(「みなさん、おいで」の文字の右側に身体部分をドングリのヤジロベーに仕立て、その上にコック帽をかぶったパン職人が笑みを浮かべた顔をイラストにして挿入してある。)
1.今村さんは、このお店のちらしの内容を友達に説明しようと思います。
その説明として、ふさわしいものを次の1から4までの中から一
つ選び、その番号を書きましょう。
1このお店は、夜九時に行っても買い物をすることができる。
2サンドイッチは、ふだんの一つ分の金額で二つ買うことができる。
3セール期間中、お客様全員が必ず食パンをもらうことができる。
4お客様感謝セールは、毎週土曜日と日曜日に行われる。
【正答例】
2
2.ちらしの中にある「みなさん、おいで」という表現は、店長の立
場でお客さんに対して使う表現としてふさわしくありません。ふさわし
い表現にするために、「みなさん」の書き出しに続けて、一文で書き
直しましょう。
【正答例】
(例)ぜひ、おいでください。
(なぜ「ぜひ、おいでください」でなければならないのか。世間一般がそうだからなのか。
紋切り型、杓子定規の考え方を押し付けている。生徒それぞれの考えを世間並みの考え方に誘導するもの。類型をなぞらせているだけ。「みなさん、おいで」の語感から、何を感じるか、それぞれの印象・感じを書かせるべきだろう。中には、「生意気な感じがして、親切さを感じることができない。『ぜひ、おいでください』と書くべきだ」と答える生徒もいるだろうが、その生徒はある意味類型的な思考に侵されているとも言える。
私自身は気さくな、ユーモアある人柄を感じる。初めての客でも気軽に声をかけ、「この店初めて?よっしゃ、一つおまけ!」といったサービス精神さえ感じる。ニコニコして手招きしている砕けた感じのイメージを受けるが、いずれにしても一般性をなぞらせるもので、良くも悪くも生徒の考えを一律化する働きをしているとしたら、創造力を問う試験となっていないことになる。
問題提出者自身が杓子定規・類型的であったなら、サッカー日本代表監督のオシムが言う「日本人コーチに即興性、柔軟性、創造性が欠けているから、選手にもそれが欠ける」と同じ轍を踏む教育を繰返していることになる。
オシムの言う指導する者から指導される者に伝わる能力の原理から判断すると、生徒たちの「知識の活用」(応用力))不足は教師や大人たちの「知識の活用」(応用力)不足を受けた、その反映としてある欠陥ということになる。)
――以上。