人間の生命よりもカネ優先の日本民族

2007-11-10 10:30:12 | Weblog

 C型肝炎問題で大阪高裁が和解勧告を出しが、原告全員への補償を求める原告側に対して国が原告全員への補償に難色を示している問題をテレビが今日取り上げていた。司会が「エイズ対策の遅れと言い、どうしてこうも続くのだろう」と言っていたが、答えは簡単。

 C型肝炎の血液製剤フィブリノゲンやエイズの非加熱製剤の野放しだけではない。それ以前にチッソ水俣病での有機水銀の日本窒素工場からのタレ流し放置という前科もある。そしてアスベスト対策遅れ、スモン病に於けるキノホルム剤の禁止措置の遅れ等々。

 さらに食品偽装・耐火建材偽装・耐震偽装・・・・・。薬害も各偽装もすべて人間の命に関わる問題だが、カネ儲けを共通の目的とした各所業であり、カネ儲け優先・人間の命後回しを数式として成立させることができた日本社会の一つの姿であろう。

 人間の命よりもカネ優先だから、当然のこととして人権意識が薄く仕上がることとなっている。障害者差別もその成果の一つだが、薄っぺらな人権意識を最も色濃く体現しているのが日本政府だから、ミャンマーの軍事独裁政治に抑圧されたミャンマー国民や北朝鮮の金正日の独裁政治の犠牲となって生活苦にある北朝鮮国民の人権に無頓着・無感覚でいられる。国の経済というカネ儲けができさえすればよしとする態度は人権問題を差引くことによって成り立たせることができる。

 人間の命など考えずにカネ儲けだけを考える身の処し方を拝金主義という。どうも日本人の血となっているように思えて仕方がない。命の生き剥がしなど、何とも思っていないに違いない。

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