産経新聞の記事についてメールで以下のように問い合わせ、産経新聞からメールで以下のような返事が来たが、ついに記事に関する疑問に答えて貰えなかった。
文飾はこの記事を書くに当たって用いた。
件名《貴社の韓国軍のベトナム戦争時の慰安所記事に関しての疑問についてお尋ねします。》
2015/05/18 9:29
差出人 Hiroyuki Teshirogi
宛先 産経新聞読者サービスグループ
以下の記事に関しての疑問についてお尋ねします。
《韓国メディア「腹立たしいが反論は困難」 文春“ベトナム韓国軍慰安所”報道》(産経ニュース/2015.5.13 10:06)
韓国軍がベトナム戦争中に、サイゴン(現ホーチミン)に「慰安所」を設けていた-という「週刊文春」のスクープ記事の余波が、韓国国内で広がっている。同国メディアが、朴槿恵(パク・クネ)政権に対し、軍による慰安所運営の実態を調査するよう注文をつけたのだ。自国の恥部を、明らかにできるのか。(夕刊フジ)
「週刊文春の『韓国軍トルコ風呂』報道、腹立たしいが反論は困難…」
ハンギョレ新聞(日本語電子版)は4月25日、こんな神妙なタイトルの記事を掲載した。問題としたのは、同誌4月2日付春の特大号に掲載された、TBSの山口敬之ワシントン支局長(当時)による衝撃リポートだ。
文春記事は、山口氏が米国で発見した公文書に「韓国軍による韓国兵専用の慰安所」の存在が明示されていたという内容で、これを裏づける元米軍海兵隊幹部の証言なども盛り込まれている。
朝日新聞が大誤報を認めたことで、日本の慰安婦問題の核心(強制連行)は崩壊している。それでも、韓国が「解決」を求め続けていることを念頭に、山口氏は「もし韓国政府がこの問題を黙殺したり、調査もせず否定したりするなら、彼らこそ都合の悪い事実に背を向け、歴史を直視しない国家であることを、国際社会に対して自ら証明することになる」とリポートを結んでいる。
ハンギョレは「腹立たしくはあるが反論しにくい主張だ」と指摘し、韓国政府に対して「慰安所の運営・管理に軍当局がどこまで介入したのかなどを明らかにするための調査と後続措置に乗り出さなければならない」と促しているのだ。
夕刊フジで「新・悪韓論」を連載する、ジャーナリストの室谷克実氏が背景を分析する。
「私の知る限り、文春報道を取り上げた韓国メディアはハンギョレだけだ。同紙は韓国内では左派メディアと位置づけられており、軍に対して批判的な報道が目立つ。『アンチ軍』の立場から文春のスクープに飛びついたのだろう。一方、他の韓国メディアの中には『軍と対立したくない』という空気が強く、ハンギョレの報道を追いかける可能性は低い」
ハンギョレはこれまでにも、韓国の恥部といえる、韓国軍によるベトナム民間人虐殺疑惑や、「基地村女性」「洋公主(ヤンコンジュ)」などと呼ばれた米軍慰安婦の問題を取り上げてきた。
今回の報道が、政府や軍への本格的追及につながるとは考えにくい。ただ、報道がなければ「韓国の人々は、軍の慰安所に言及した公文書の存在を全く知らされなかった」(室谷氏)だけに、その意義は大きいといえそうだ。
質問
〈朝日新聞が大誤報を認めたことで、日本の慰安婦問題の核心(強制連行)は崩壊している。〉と書いていますが、朝日新聞の誤報問題とは、吉田清治なる人物が太平洋戦争中、韓国済州島などで軍令で朝鮮人女性を強制連行し、日本軍の慰安婦にしたとする虚偽の事実に基づいて書いた「吉田証言」を情報源とした記事を朝日新聞が書いたことによって結果的に誤報となったということであって、「吉田証言」が全ての元従軍慰安婦の証言を代表しているわけでも、網羅しているわけではありません。
当然、「吉田証言」が取り上げていた元従軍慰安婦の証言がフィクションであることを疑いもせず、裏も取らずに朝日新聞が間違った記事を書いたことの一事を以って、つまり日本軍兵士によって拉致・誘拐同然に強制連行されて従軍慰安婦とされたとする元従軍慰安婦の他の証言を排除したまま、日本軍による従軍慰安婦強制連行説は〈崩壊している。〉と断定、この断定を以って従軍慰安婦強制連行の事実は歴史上存在しなかった、〈崩壊している。〉とすることはできないはずです。
強制連行されたとする証言を挙げてみます。
『日本軍に棄てられた少女たち ――インドネシアの慰安婦悲話――』(プラムディヤ・アナンタ・トゥール著・コモンズ)の冒頭部分に挿入されている鈴木隆史氏の2013年3月と8月のインドネシア南スラウェシ州での元インドネシア人従軍慰安婦に対する聞き取り調査――題名「私は決してあの苦しみを忘れらない、そして伝えたい」からのものです。
「ミンチェのケース」
2013年86歳。
14歳で日本兵に拉致される。
「たとえ相手がどんなに謝罪しても、私を強姦した相手を決して許すことはできません。私はそのとき、『許してほしい、家に返してほしい』と相手の足にすがりつき、足に口づけしてまでお願いをしたのに、その日本兵は私を蹴飛ばしたのです。
日本兵は突然、大きなトラックでやって来ました。私たちが家の前でケンバ(石を使った子供の遊び)をしているときです。私は14歳でした。(スラウェシ島の)バニュキという村です。日本兵は首のところに日除けのついた帽子をかぶっていました。兵隊たちが飛び降りてくるので、何が起きたのかとびっくりして見ていると、いきなり私たちを捕まえて、トラックの中に放り込むのです。
一緒にいたのは10人くらいで、みんなトラックに乗せられました。私は大声で泣き叫んで母親を呼ぶと、母が家から飛び出してきて私を取り返そうとしました。しかし日本兵はそれを許しません。すがる母親を銃で殴り、母はよろめいて後ろに下がりました。それを見てトラックから飛び降りて母のところに駆け寄ろうとした私も、銃で殴られたのです。
トラックに日本兵は8人ぐらい乗っていて、みんな銃を持っていました。トラックの中には既に女の子たちが10人ほど乗せられていて、私たちを入れると20人。みんな泣いていました。本当に辛く、悲しかったのです。そのときの私の気持がどんなものか、わかりますか。思い出すと今も気が狂いそうです。
それからセンカンという村に連れて行かれました。タナ・ブギスというところがあります。でも、どのように行ったのかは、トラックに幌がかけていたのでわかりません。着くと部屋に入れられました。木造の高床式の家です。全部で20部屋ありました。周囲の様子は、日本兵が警備していたので、まったく分かりません。捕まった翌日に兵隊たちがやってきて、強姦されました。続けて何人もの兵隊が・・・・・。
本当に死んだほうがましだと思いました。でも、神様がまだ死ぬことを許してくれなかったのでしょう。だから、こうして生きています。ほぼ6カ月間、私はそこにいました。
一人が終わったら、また次の日本人がやってくる。どう思いますか。ちょうど15歳になろうとしていたところで、初めてのときはまだ初潮を迎えていなかったのです。そこには日本人の医者(軍医)がいて、検査をしていて、何かあると薬をくれました。料理も日本兵がやっていました。インドネシア人が入って料理をすることは許されません。私たちと会話することを恐れていたのでしょう。部屋にはベッドなんてありません。板の上にマットを敷いていました。あるのはシーツだけです」――
彼女は日本兵の隙を見て、逃げることに成功しましたが、日本軍の敗戦時まで慰安所に閉じ込められて、そのまま棄てられたとする証言もいくつか載っています。
『日本軍に棄てられた少女たち ――インドネシアの慰安婦悲話――』の作者が調べた元従軍慰安婦の証言には日本軍が現地インドネシア人の親に娘を東京や昭南島へと留学させてやるという留学話で釣って、中には日本軍に対する恐怖から断ることもできず、集めて従軍慰安所に連れて行き、日本兵に次々に暴力的に強姦させて従軍慰安婦にさせるというものもあります。
インドネシアを支配していたオランダの民間人収容所から未成年を含む若いオランダ人女性を日本軍が強制的に連行して従軍慰安婦とさせたことは戦後オランダ軍による軍事裁判となったことから、被告の証言を含めた裁判記録からも、元従軍慰安婦の証言からも明らかな歴史的事実となっています。
記事が書いているように〈朝日新聞が大誤報を認めたことで、日本の慰安婦問題の核心(強制連行)は崩壊している。〉とする主張は、「吉田証言」に関係しない元従軍慰安婦の証言を「吉田証言」が取り上げている元従軍慰安婦の証言と同様に全てフィクションとしなければ成り立たないことになります。
またこのように不成立とすることは戦後オランダの軍事裁判まで否定することになります。
この点の疑問についてお答えください。
記事は、〈韓国軍がベトナム戦争中に、サイゴン(現ホーチミン)に「慰安所」を設けていた〉としていますが、問題は慰安婦を日本軍のように中には募集して集めた場合があるものの、元従軍慰安婦の証言にあるように少なくない未成年を含む若い現地人女性を拉致・監禁同様に連行して従軍慰安婦に仕立てていたのかどうかで、かなり悪質性が異なり、記事の取り扱いは違ってくるはずですが、なぜか強制連行よって慰安婦を集めていたかのような悪質性を感じる記事の取り扱いとなっていますが、事実そのとおりであったのかどうか、この記事を読む限り、強制なのか非強制なのか読み取ることができないゆえ、この点についての疑問にもお答え頂きたいと思います。以上です。
件名《Re: 貴社の韓国軍のベトナム戦争時の慰安所記事に関しての疑問についてお尋ねします。》
2015/05/18 11:31
差出人産経新聞読者サービスグループ
宛先 Hiroyuki Teshirogi
このたびはメールをお送りいただき、ありがとうございました。文面につきまし
ては、内容を確認させていただきました。
皆さまからのご意見、ご指摘、ご要望などにつきましては、担当部署への連
絡、報告書にまとめて全管理職に提出など、適宜対応させていただきます。
============
産経新聞東京本社読者サービスグループ
電話 03-3275-8864
ファクス 03-3270-9071
窓口業務
平日09:00~18:00土曜09:00~17:00 日祝日休み
件名《貴社の記事に関して疑問点をお尋ねした件について》
2015/06/29 9:21
差出人 Hiroyuki Teshirogi
宛先 産経新聞読者サービスグループu-service@sankei.co.jp
2015年5月18日に貴社の2015年5月13日付け記事、
〈韓国メディア「腹立たしいが反論は困難」 文春“ベトナム韓国軍慰安所”報道〉
について疑問点をメールでお尋ねしたところ、
〈このたびはメールをお送りいただき、ありがとうございました。文面につきまし
ては、内容を確認させていただきました。
皆さまからのご意見、ご指摘、ご要望などにつきましては、担当部署への連
絡、報告書にまとめて全管理職に提出など、適宜対応させていただきます。
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産経新聞東京本社読者サービスグループ
電話 03-3275-8864
ファクス 03-3270-9071
窓口業務
平日09:00~18:00土曜09:00~17:00 日祝日休み〉なる御返事を頂きました。
1カ月と10日程経ちますが、未だご返事を頂くことができません。
返事を出さないということでしたら、そのことだけをお伝え下さい。
出すということでしたら、1カ月と10日経ちますから、なるべく早く返事が欲しいと思っています。
宜しくお願いします。
件名《 Re: 貴社の記事に関して疑問点をお尋ねした件について》
2015/06/29 11:59
差出人産経新聞読者サービスグループ"
宛先 Hiroyuki Teshirogi
手代木恕之様
ご意見としておうかがいいたしました。申し訳ありませんが、回答は控えさせて
いただきます。
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件名《Re:Re: 貴社の記事に関して疑問点をお尋ねした件について
2015/06/30 8:27
差出人 Hiroyuki Teshirog
宛先 産経新聞読者サービスグループ
ご返事を拝見しました。
回答を控える理由を教えて下さい。
「ご意見」として伺っただけということですか。
私の方は疑問点に対する回答を望んだのですが。
2015/06/29 12:00, 産経新聞読者サービスグループ wrote:
手代木恕之様
ご意見としておうかがいいたしました。申し訳ありませんが、回答は控えさせて いただきます。
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On 2015/06/29 9:21, Hiroyuki Teshirogi wrote:
6月30日の当方からの問い合わせが最後になって、産経新聞からの返事は梨の礫となった。
「吉田証言」が「証言」とは名ばかりで、架空の元従軍慰安婦を登場させて架空の証言をデッチ上げた日本軍による強制連行・強制売春の“架空話”(=フィクション)に過ぎず、その“架空話”(=フィクション)に基づいて書いた朝日記事が結果的に誤報となったことを以って、今後共、現実に存在した、あるいは今なお現実に存在する元従軍慰安婦の証言を無視して、〈朝日新聞が大誤報を認めたことで、日本の慰安婦問題の核心(強制連行)は崩壊している。〉とする、従軍慰安婦に関わる歴史修正主義が罷り通ることになる違いない。
罷り通らせるためには現実に存在した、あるいは今なお現実に存在する元従軍慰安婦の証言までをも“架空話”(=フィクション)であるとする検証・証明が必要だが、それすら行わずに強制連行否定説を高々と掲げ続ける。