安倍晋三が自民議員の報道批判発言を山口公明代表に謝罪、謝罪相手と謝罪事情を間違えている

2015-07-02 08:10:51 | 政治



      「生活の党と山本太郎となかまたち」

      《6月30日 小沢代表、山本代表記者会見動画党HP掲載ご案内》    

     こんばんは、生活の党と山本太郎となかまたちです。
     小沢一郎代表は6月30日、国会内で定例記者会見を行い、自民党議員の報道圧力発言、安保法制、維新の安保対案、参院
     統一会派などの質問に答えました。

    《6月25日 山本太郎代表は6月25日、渋谷ハチ公広場前で街頭記者会見動画》 

    《7月1日「生活」機関紙第25号発行のご案内》

    【今号の主な内容】

    ◆小沢一郎代表巻頭提言
      競争原理を最優先する政治から「民のかまどから煙が立つような政治」に日本はシフトすべき

    ◆玉城デニー幹事長談話
      いわゆる「18歳選挙権法」の成立を受けて 
    ◆第189回国会活動報告
    ◆岩手県知事選挙・県議会議員選挙公認・推薦・支援候補者一覧
 7月1日(2015年)、安倍晋三が首相官邸で山口公明党代表と会談。会談後、山口代表が記者団の取材に答えて、安倍晋三は「我が党の議員のことでご迷惑をおかけしていることは大変申し訳ない」(産経ニュース)と謝罪したと、その発言を紹介したという。

 謝罪相手が山口代表で、「ご迷惑をおかけしている」という言葉で謝罪したということは与党議員の報道批判発言がマスコミに取り上げられて話題、あるいは世の中の関心がそのことに集中して現在国会審議中の安倍政権が重大案件としている安保法制がその陰に押しやられていること、発言に対する野党の追及によって安保法制に関わる審議自体が時間を取られてしまっている事情に対するご迷惑謝罪ということになる。

 もしこれが政権与党議員による言論の自由・表現の自由を否定するレベルの報道批判発言だと認めていたなら、謝罪相手は連立与党を組む公明党の代表ではなく、政権担当責任者として国民でなければならないし、謝罪事情にしても、「ご迷惑をおかけしている」ではなく、民主主義のルールが徹底されなければならない時代に民主主義のルールに反する考えを持った時代錯誤の議員が政権与党の中に存在するという誤った事情に対して、それを正す意思表示の謝罪でなければならないはずだ。

 だが、そういった謝罪相手と謝罪事情とはなっていなかった。あくまでも国会審議に混乱が生じていることへの謝罪であり、だから、謝罪の後、安保法制に関わる審議の進展と今国会成立を確認し合うという手打ちの儀式で会談の幕を閉じることになった。

 安倍晋三自体が政治的主義主張や歴史認識に関して自分たちの考えに反するマスコミ報道を言論の自由・表現の自由の侵害に当たると思わせない、露骨ではない巧妙な方法で圧力をかける前科を何犯か重ねてきたのを見てきた。

 いわば安倍晋三は大西英男等の自分たちの報道圧力が言論の自由・表現の自由の侵害に触れるとは気づかない民主主義、あるいは基本的人権に鈍感な自民党議員と同じムジナ同士と見なければならない。

 報道圧力は断るまでもなく、自分たちの思い通りの報道に統制したい報道統制衝動を発生源とする。

 報道統制衝動はまた自分たちの政治権力を恣(ほしいまま)にしたい権力万能欲求を背景としている。

 報道統制は戦前の日本国家権力が専売特許としてきた。安倍晋三一派の報道統制衝動は戦前回帰、あるいは戦後に於ける先祖返りということができる。

 かくこのように自分たちの政治権力を恣(ほしいまま)にしたい権力万能欲求に自制心もなく促された報道統制衝動の露出が言論の自由・表現の自由の侵害に当たることに常に鈍感だからこそ、安倍晋三は謝罪相手と謝罪事情を間違えることになる。間違えていることにさえ気づいていない。

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