
「生活の党と山本太郎となかまた ち」
《7月15日(水)小沢一郎代表のテレビ出演ご案内》
こんにちは、生活の党と山本太郎となかまたちです。
小沢一郎代表がBSフジ『ブラマヨ談話室~ニッポン、どうかしてるぜ!』に出演します。
是非ご覧ください!
◆番組名:BSフジ『ブラマヨ談話室~ニッポン、どうかしてるぜ!』
◆日 時:平成27年7月15日(水)午後11:00~11:55
◆内 容:「夏だ!小沢一郎登場1時間SP」衆議院議員・生活の党代表の小沢一郎に日本の「景気動
向」、「選挙システム」を問う。
※番組の詳細
2020年東京オリンピック向けメイン会場となる新国立競技場の当初1300億円の予定建設費が2500億円に膨らむ計算になって、安倍政権の民主党政権への責任転嫁が始めっている。
7月10日衆議院の特別委員会。
安倍晋三「民主党政権時代にイラク人の女性建築家のデザイン案が決まり、これでオリンピックを招致すると決まった。その後、検討を重ねていくなかで、確かに費用がかさみ、変えることが可能か、検討しているところだが、工期として可能かということも当然ある。私も率直に、『どうなんだ』ということも、繰り返し、事務方にも投げかけてきた」(NHK NEWS WEB)
デザイン案が決まったのは確かに民主党政権時代、野田政権時だが、「これでオリンピックを招致する」と決めたのは安倍政権である。まるで野田政権自体が決まったデザインでオリンピック招致を決めたかのような言い方となっていて、責任転嫁も甚だしい。
麻生太郎「建設費用が決まった経緯がよく分からない。(2012年当時の)野田内閣に聞いてください。政権交代のときに渡されただけで、我々は額も知らされていなかった」(毎日jp)
イラク生まれ、イギリス在住の女性建築家ザハ・ハディド女史の案が日本の新国立競技場のコンペ(国際デザイン・コンクール)で最優秀賞に決定したのは2012年11月16日。
奇しくも野田首相が安倍晋三の挑発に乗って勝てる要素のない選挙に乗り出すための解散を決行した日である。戦前、日本が勝てる要素のない対米戦争に乗り出したように。
そして民主党は2012年12月16日投開票の総選挙で大敗し、野田内閣は同2012年12月26日に総辞職。安倍政権が同2012年12月26日に発足している。
言ってみれば野田政権がザハ・ハディド女史の新国立競技場デザインに関わったのは1カ月余しかない。
日本スポーツ振興センター(JSC)が新国立競技場国際デザイン・コンクールの手続き開始公告を出した2012年7月20日から関わったと見たとしても、5カ月しか関わっていない。
また、前政権の政策、あるいは決定事項を引き継ぐか引き継がないかを決定するのは次政権の責任行為である。
2006年3月8日、東京都議会でオリンピック開催招致を決議。自民党政権下の2007年9月13日、東京は2016年夏季オリンピック開催地に立候補。2009年9月16日発足の民主党政権鳩山由紀夫内閣時の2009年10月2日のデンマーク首都コペンハーゲンで開催のIOC総会は開催都市をブラジルのリオデジャネイロに決定、東京は2回目の投票で落選している。
東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会が安倍政権下の2013年1月7日、14項目から成る立候補ファイルを国際オリンピック委員会(IOC)本部(ローザンヌ)へ提出。
そして2013年9月7日にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催のIOC総会で安倍晋三と当時の猪瀬都知事の大盤振舞いのプレゼンテーションが功を奏して、東京開催を獲得した。
猪瀬都知事はブエノスアイレス総会前の5月にロシア・サンクトペテルブルクで行われた国際スポーツ会議では東京都が積み立てた開催準備基金が4000億円に上る経済的強みを身ぶり手ぶりを交えて強調、「キャッシュ・イン・ザ・バンク(現金なら銀行にある)」と豪語したとネット上には記録されている。
2020年オリンピック東京開催に関して言うと、新国立競技場のデザインにしても、前政権の政策、あるいは決定事項を引き継ぐか引き継がないかを決定するのは次政権の責任行為である以上、国が関与する政策や予算等の全ては安倍政権の責任事項であって、民主党政権に関係しない。
特にメイン会場となる新国立競技場のデザインを引き継ぐと決定して以降の新国立競技場に関わる責任は安倍政権が全面的に負わなければならない。
それを新国立競技場のデザインと予算に関しては民主党政権に責任があるかのように言う。
問題はコストを確認せずにデザインを決定した疑惑が浮上していることである。
7月10日の閣議後の記者会見。
下村博文「(当初予定した総工費の)1300億円がデザインする人に伝わっていたか。値段は値段、デザインはデザインということならば、ずさんだったことになる」(毎日jp)
《特集:「東京オリンピック」からの問い──2020年の都市計画は可能か》(10+1 web site/2013.12)によると、このコンペはデザイン・コンペで、設計コンペではないという指摘が記されている。
確かに正式名称は独立行政法人日本スポー ツ振興センター主催の「新国立競技場 国際デザイン・コンクール」となっている。
但し審査委員長の建築家安藤忠雄氏は7月11日放送の日本テレビ「ウェークアップ!ぷらす」に寄せた「安藤忠雄建築研究所」名のファクスによるコメントで建設予算1300億円を条件として提示していたと証言している。
安藤忠雄氏「コンペの与条件としての予算は1300億円であり、応募者も認識しています。提出物には建築コストについても示すように求められていました。それは当然評価の一つの指標となりました」(スポーツ報知)
記事は辛坊治郎の話として安藤氏の発言を伝えている。
安藤忠雄氏の発言「デザイン決定後の基本設計や実施設計には、審査委員会はかかわっていない。
辛坊ちゃん、何でこんなに(建設費が)増えてるのか、分からへんねん!」
要するに応募要項に建設費1300億円以内の条件を出し、その条件で応募したものとして最優秀賞を決定した。その1300億円があくまでもイギリス在住の建築家の頭にあるイギリスの工事単価を基準としたものである可能性等は一切考慮もせず、世界的にも高いと言われている日本の工事単価で1300億円内に実際に収まるのか設計事務所か建設会社の見積りによる検証もせずに最優秀賞にしたことになる。
だとしても、東日本大震災の復興公共事業とさらに安倍政権の公共事業に偏った景気回復策によって資材の高騰と人出不足による人件費高騰を受けた工事費の高騰、これらを背景とした公共工事の入札不調・不落が日本全国で発生、このことが工事単価高騰に更に拍車をかけてきたのだから、安倍政権はその時々で建設費の検証を行わなければならなかったはずだ。
当然、麻生太郎の「我々は額も知らされていなかった」という弁解は通用するはずもない。通用させようとしたら、飛んでもない連中だ。
こう見てくると、独立行政法人日本スポー ツ振興センター主催の「新国立競技場 国際デザイン・コンクール」があくまでもデザインコンクールであって、設計コンクールでなかったとしたら、当然安藤忠雄氏が言うように「デザイン決定後の基本設計や実施設計には、審査委員会はかかわっていない」とする主張は正当性を持つことになり、最優秀賞に決定したデザインが実際に130億円の建設費で収まるのか、その顕彰の責任は独立行政法人日本スポー ツ振興センターが負うことになるはずだから、その検証を行わなかった独立行政法人日本スポー ツ振興センターの責任と、安倍政権が2020年夏季オリンピック東京誘致に成功してそのデザインを引き継ぐ際、その建設費がどの程度高騰しているか検証しなかった責任は大きいはずである。
だが、自らの責任の大きさを認めずに民主党政権への責任転嫁で自身の責任を凌ごうとしている。安倍晋三らしいといえば、安倍晋三らしいと言うことができる。
独立行政法人日本スポー ツ振興センターのデザイン応募に関して国民向けの鼓舞なのか、次のような謳い文句が並べてある。
「いちばん」をつくろう。
日本を変えたい、と思う。新しい日本をつくりたい、と思う。
もう一度、上を向いて生きる国に。
そのために、シンボルが必要だ。
日本人みんなが誇りに思い、応援したくなるような。
世界中の人が一度は行ってみたいと願うような。
世界史に、その名を刻むような。世界一楽しい場所をつくろう。
それが、まったく新しく生まれ変わる国立競技場だ。
世界最高のパフォーマンス。世界最高のキャパシティ。
世界最高のホスピタリティ。
そのスタジアムは、日本にある。
「いちばん」のスタジアムをゴールイメージにする。
だから、創り方も新しくなくてはならない。
私たちは、新しい国立競技場のデザイン・コンクールの実施を世界に向けて発表した。
そのプロセスには、市民誰もが参加できるようにしたい。
専門家と一緒に、ほんとに、みんなでつくりあげていく。「建物」ではなく「コミュニケーション」。
そう。まるで、日本中を巻き込む「祝祭」のように。
この国に世界の中心をつくろう。
スポーツと文化の力で。
そして、なにより、日本中のみんなの力で。
世界で「いちばん」のものをつくろう。・・・・・・・・・・・
謳い文句は立派でも、どこかやることが抜けていたなら、様にはならない。ドタバタだけが目立つメーン会場建設と安倍政権の騒動となっている。