■宵宵宵山
先週金曜日、祇園祭の山鉾順行に先立って、友人のT氏とともに宵宵宵山へ展開してきた。なお、土曜日は宵宵山、日曜日は宵山といわれる。
この宵山期間中は、1730時頃から四条河原町~四条堀川と、烏丸五条~烏丸御池までの長大な都大路が通行止めとなる。
さて、祇園囃子とは、昨年石原プロダクションによってドラマ化されたが、鉾の上で奏でられる独特のメロディは何か心誘うものがあり、鉾ごとに30曲ほどが編曲されているという。少年期からその修練をはじめ、太鼓や笛という技量が必要となる演奏は成人した後許されるものという。
四条通を封鎖せよ!歩行者天国に設定される烏丸通、四条通は片側を複数車線からなる車道で、当日は1730時から車輌全面通行禁止、1800時から歩行者天国となる。
同時に、狭い路地からなる姉小路通、三条通、六角通、蛸薬師通、錦小路通、綾小路通、仏光寺通、高辻通、松原通、油小路通、西洞院通、新町通、室町通も山鉾により自動車交通が不可能となるため車輌交通規制が引かれる。
先日は、山鉾の鉾についてお話したが、今回は山についてお話したい。山は重量は1.2~1.5tで、14~24の曳き手によって牽引される。これも夫々の町々により保存されており、平家物語の宇治川の合戦をモチーフにしたものや、龍門を昇った鯉は龍になるという伝説を描いたもの、古事記の天岩戸を描写したものに、八坂の塔が傾いた際、法力で直したもの、伊勢へ続く鈴鹿山で悪鬼を退治した神話の英雄などがかたどられている。
順行では先頭を行き、疾病や悪霊を退治する御所と八坂神社には長刀を絶対に向けず順行するという。四条烏丸東入ル長刀鉾町に置かれており、となりのビルとの対比がそれを物語っているが、地上からの高さは実に25㍍に達する。山鉾順行に際する曳き手は50名に達し、鉾の上に4名の屋根方が陣取り、動揺を低減し、障害物の調整を行うという。
山鉾は、動く美術館とも言われており、その装飾品はベルギーやペルシャ、アジア諸国で織り上げられた荘厳なタペストリーにより彩られている。
こうした山鉾が曳き手に導かれ、都大路を順行する様子が山鉾順行である。
その山鉾を間近に見る(観ると表現するべきか)事が出来るのが、宵山期間であるのだ。
山鉾を周り阪急河原町駅にてT氏と別れたのち、小生はそのまま四条通から寺町通へ。
写真はその際に購入したもので、1989年から長刀鉾の頂上に据え付けられている。エイズやエボラ、新型インフルエンザと年々凶悪度を増す疾病に対抗するべく導入されたものである。驚くべきことは、これが全部大嘘ということでもある。調達したのは、発売されたばかりの東京マルイの89式小銃。
京都時代祭の最後尾を往く自衛隊員、なんぞでは絶対無く、第三師団記念行事における第37普通科連隊の隊員。
完成品としての89式小銃のエアソフトガンが待ち望まれており、その情報は空振りに終わる事が多かったが、今度こそ発売!物凄く良い出来です。小生が購入した店内には祇園祭のついでに寄っている浴衣の客がいたりした。重量感も中々で、フレームは金属製!これもいつかM-4との比較など詳報として載せたい。
HARUNA
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