■F-15J要撃機二個飛行隊
明日は航空自衛隊小松基地航空祭である。小松基地は、F-15J要撃機二個飛行隊を有する日本海側に面した航空自衛隊の基地であり、北朝鮮に最も近い戦闘機部隊のホームベースでもある。
天候の変わりやすい北陸地方にあって、石川県にて行われる小松基地航空祭は奇跡的な晴れ間も多いことから、コマツマジックとして航空ファンには親しまれており、イーグルの機動飛行を見るべく晴天の2005年は112000名、台風接近下の2006年でも98200名が訪れている。
2006年の小松基地航空祭に関しては、北大路機関既報記事で“決戦の青空へ 小松基地航空祭2006(※)”として特集している。詳しくはそちらを見て頂くとして、台風の影響もあり、2005年と比べても人口密度が低く、曇りから一転しての晴天がブルーインパルスの飛行展示を盛り上げた。
2005年の小松基地航空祭に関する既報記事は、“小松基地航空祭詳報(※)”、そして速報記事なので写真は殆ど載っていないものの、“小松基地航空祭2005(※)”。Weblog北大路機関創設から間もない初期の記事であるので、画面構成など今から見れば稚拙で見劣りするのは否めないものの、ご容赦いただきたい。
小松空港のターミナルを背景に観客の前へ向かうF-15J、小松基地の戦闘機部隊は、イヌワシの紋章が鮮やかな第306飛行隊、そしてドラゴンのマーキングを尾翼に持つ第303飛行隊で、この二個飛行隊を基幹として第六航空団が編成されている。
小松基地航空祭、もうひとつの名物は小松救難隊の救難展示である。この部隊を有名にしたのが、小松救難隊を部隊として新任ヘリコプターパイロットの成長を描いた“よみがえる空 RESCUE WINGS”で、地元北陸で放映されなかったのは置いといて、アニメーションの聖地巡礼として、この展示は人気がある。
小松基地航空祭は機動飛行や救難飛行展示の他に、VADSの空包発射展示が有名であるが、地上で行われるので早めに撮影位置に展開しなければならない。なお、向こうにみえるポケモンジェットであるが、過去の航空祭では、航空祭の日程に合わせ航空会社各社がこうした機体を定期航路にて運行し、来場者を喜ばせた。
ブルーインパルス飛行展示も小松基地航空祭を盛り上げる。プログラム上では飛行展示のフィナーレに予定されており、遠く東北の松島基地より展開したブルーインパルスが北陸の大空に純白の航跡を残した。今年も勿論飛行展示を行うようなので、ウォークインから曲芸飛行、そして着陸までをくまなく楽しませてくれること間違いない。
飛行展示は、オープニングフライト0745~0840、落下傘降下0745~0815、機動飛行展示0855~0915、F-2飛行展示0915~0935、緊急発進展示0945~1000、CH-47飛行1000~1015、救難展示1000~1035、戦闘機編隊飛行1035~1120、機動飛行1125~1145、ブルーインパルス飛行展示1250~1400の予定。参考:小松商工会議所HP(※)
小松基地航空祭へは、鉄道で小松駅下車、宿泊の場合は余裕のある金沢で一泊、高速バスの小松で下車しタクシー、裏技で小松空港へ空路乗り入れなど、色々と聞くが、駅からのアクセスや、混雑する道路状況を考えると、基地周辺の駐車場からシャトルバス、若しくは折畳式自転車、というのが適当と考える。道路は相当混雑するので注意が必要だ。
HARUNA
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