北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

台風9号接近状況下 鉄道網に大幅なダイヤの乱れ

2007-09-14 00:24:48 | コラム

■JR西日本のダイヤにも影響

 九月七日、マリアナ諸島から長躯日本列島に達した台風9号は、首都圏を直撃、豪雨により多摩川が氾濫し、雲を隔てる群馬県山間部にも豪雨被害が集中。北上した東北では酒匂川の増水で橋梁が破壊、また鉄道や航空路にも影響が出た。

Img_0524_1  台風接近の報道が番組の大半を占め、刻々と接近する暴風圏への生々しいニュース映像から、ふと目を離すと、京都の比叡山と大文字山にかけて、1810時から1825に、くっきりと虹が現れた。普段であれば、美しい虹も台風報道とともに見ていると妖しい美観はあたかも凶兆が如く不気味に思えてくる。

Img_0439  そんな中、所用にて移動、京都駅へ展開した。特急雷鳥号の入線。長大な路線網を有するJRであるから、遠方の運休や減速も残念ながら広く波及する。特にこの日は北陸方面へのアクセスが強風により悪化しており、20分30分の遅れは当たり前、という状況となっていた。

Img_0488_2  特急サンダーバード。通常は琵琶湖の西側を走る湖西線を経て京都に至るのだが、この日の湖西線は強風により京都と近江今津間の折り返し運転を行っていた為、サンダーバードも米原を経由し琵琶湖線を利用していた。湖西線は風の影響を受けやすく、米原経由琵琶湖線というのは案外多い。

Img_0491  しかし、更に深刻なのは新幹線利用者。東京~名古屋間が規定雨量を越えたとかで、新大阪~名古屋間で折り返し運転、85本が運休になったとのこと。更に夜行の“ムーンライトながら”も運休になったということで、日本列島を結ぶ鉄道網は東西に分断されたことになる。

Img_0468  特急“はるか”の到着。予定より遥かに遅れての到着となった。空港特急としての関西国際空港行きも相当遅れたのだろうか、ただ、空港に到着しても飛行機が飛ぶかは別問題であるし、到着便についても欠航になる可能性がある。心なしか乗客もいつもより少ないように感じた。

Img_0434_1  先ほど報道で知ったのだが、豪雨による土砂崩れにて道路が封鎖、231世帯502名が孤立状態にあった群馬県南牧村の道路網が漸く復旧したとの事である。爪痕は大きく全半壊家屋や行方不明者も出した台風9号、そして南方からは新しい台風が日本列島に接近しつつある。くれぐれもご用心を、自戒を込めて。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
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