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阪急2300系 最古参の電車と最後の行先看板表示

2008-01-10 15:59:54 | コラム

■阪急嵐山線

 先ほど、C.ジョニー氏からメールで「しらね」は来年度に除籍予定の「はるな」からCIC部品を譲り受けて再生する案が検討されている旨書かれた記事を教えていただいた。「あさかぜ」から移譲した方が早いと思うんだけどね。

Img_2669  古いものは大事に、と思いつつも、やっぱ除籍かな、と考えていた当方、その関係で週末、首都圏展開なんか考えていたのだが、ようするに除籍とか再生とか言われているうちは、まだいろいろと検討中なのだろう。それならば焦る必要もあるまい、ということで週末は、若草山か名古屋港か舞鶴に行こうかと検討中。で、本日は、古いものは大事に!特集である。

Img_2658  写真は阪急電鉄2300系。1960年にデビューした電車で、鉄道友の会からその年に優れた技術などを用いた通勤車輌に贈られるローレル賞、その第一回受賞に選ばれている。生産は1967年まで続けられ、特急運行から退いた後は普通電車などで重宝されている。更に注目すべき点はもう一つ。

Img_2672  行先表示板に「嵐山⇔桂」と表示されているが、これは阪急で最後に残された看板表示方式の行先表示板とのことで、なるほど、最古参の電車に最後の看板方式の行先表示板ということ。そして、京都のオフィス街である河原町ではなく、桂駅から、京都の観光地へ結ぶ嵐山線に運用されている。なんとなく、こらへんに風情を感じる。

Img_2675  停車時間もほどほどに、早々と出発して行った。嵐山から、京福電鉄に乗り換えて様々な観光地を巡るも良し、特に、16日から京都市営地下鉄東西線が、今の二条駅から太秦天神川駅まで延長され、京福電鉄と繋がるため、嵐山を観光し、そのまま遥か東山は清水寺へ、というルートも容易となる。

Img_2651  こちらは京都線の5300系電車。1972年から製造が開始された車輌である。

 よく、2300系は、今日の阪急電車の基礎を築いたと評されるが、この5300系電車を見てみるとその点が良く判る。設計思想として伝統になるのは、それだけ歴史がある証拠で、設計哲学ともいうべきか。

Img_2688  阪急桂まで行ったということで、駅前にある安さが名物という、けーと氏推薦の御寿司屋さんに。ここ「大漁」は、営業時間1800~2400時。日曜祝日はお休みながら、特急停車駅の桂駅、ホームからもみえるという近さと回転寿司並の安さから人気がある。

Img_2690  寿司は、魚屋を転じて寿司屋を開いたというだけあってネタは新鮮、注文を伝票に書いて出すという、明瞭会計の代名詞のような方式なので、2000円もだせば、それなりに美味しい寿司を堪能することが出来る。謎のお薦め料理もあって、酒も一通り揃っている。

Img_2691  旨いんだけど、難点としては待ち時間が長いこと。倍出してもいいから寒風吹きすさぶ中で、あ、6300系だ、今度は9300系が来たぞ!って電車を眺めてばかりいるのは辛い。店内の狭い。多くのお客さんを入れたい、というのは解るが、パイプ椅子に座って寿司ってのもどうかな、と。でも、まあ、待ち時間と狭い店内を厭わなければ、居酒屋に行くくらいの費用で寿司、というのも貴重である。

Img_2679  ちなみに、この大漁、店内に誇らしく掲げられた商店街三輪車選手権優勝の賞状もあり、いろんな意味で面白い店である。桂駐屯地祭や千僧駐屯地祭の帰路には立ち寄ってみようかな、と。他方、やっぱ、寿司屋に行くのは特別な日とかに限定して、多少高くてもゆったりと普通にしたいような気もする。

Img_2696  阪急桂駅。ところで、JRも桂、駐屯地のあたりに新駅を建築中なので、ここら辺がまたベットタウンとして再開発されるのかな、とも。冒頭の2300系とは随分内容がずれてしまったが、2300系の看板行先表示を撮影される際にも、立ち寄ってみられてはと。

HARUNA

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コメント (2)
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